プロローグ
今回からはちゃんと更新して行きます!
他投稿作品は見ていただけると嬉しいですが更新しないかも知れません。
「マジか、なるほど、やっぱりそうだ! 俺は天才かもしれない。これなら結界魔術でも世界最強夢じゃないぞ!」
唐突に響く青年の声。近くにいた女性は怪訝そうに、
「ご主人様。ご乱心ですか、随分前には鎖使いの才能がある、世界最強夢じゃないとか言ってかなりの腕前にはなりましたけど魔術師に負けたじゃないですか。挙句、魔法学院に入れろと親に強請り、一部の使用人とあの屋敷、そして相続するハズの金額の半分の額の金貨を渡され、学院を出たら好きにしろと勘当された人が世界最強とかちゃんちゃらおかしいです。魔術適性だって結界魔術はとても高いですが他は生活魔術と雷属性魔術の中級までしかないじゃないですか。バカなんですか? バカでしたね……すいません。」
… 長文で罵倒した。この青年、なんだろうか、話を聞く限りかなりのクズである。
「わざわざ長文で忠告ありがとう…全部事実だから何も言えない…でも今回は大丈夫!」
「それ、毎回言ってますよね?」
「うっ…でもホントに大丈夫…多分…結界って硬いだろ?アレで殴ったり、アレで剣とか作ったら強いじゃん…強いか?」
「計画倒れですねご主人様。良かったです。これ以上無駄な事にお金は使えませんから、では。」
そう言うと彼女は部屋から出て行った。青年を主人と呼んでいたしメイドなのだろう。メイドは忙しいのだ。
残された青年は背もたれに体を預け、
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ! 絶対さっきの言葉、撤回させてやるぅぅ! 」
そう叫ぶと、青年は一心不乱に机に向かう。
とてもかっこ悪い動機で、努力を始めるこの青年。彼がこの物語の主人公である、マティアス・シチナー。
魔道学院魔術科結界魔術専攻A級生徒として、今日も日夜、魔術の研究に勤しんでいる。彼の物語に幸あらん事を、まぁ笑いがあるのは確かなようだが。




