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掌編小説集1 (1話~50話)

事の真相

作者: 蹴沢缶九郎

奈良県某所。


「ほ~れほれ…よし!!捕まえた!!」


立派な白いひげをたくわえた、割りと大柄の老人は、鹿せんべいを餌に寄ってきた鹿の首ねっこを捕まえた。鹿は逃げようと必死で暴れている。


「ほれ、人が来る前に急いでずらかるんじゃ!!」


と、大柄の老人はその様子を見ていた青年に言う。


新人サンタクロースである青年は聞いた。


「これじゃ、まるで泥棒ですが大丈夫なんですか?」


「なに、ちょっと拝借するだけじゃよ。」


彼らのしている事は完全に鹿泥棒であったが、そんな事は気にしない。


「しかし意外でした。ソリを引くのはトナカイとばかり思っていましたが、鹿が引くんですね。」


「面白い事を言う奴じゃな。似てれば何だって良いんじゃよ。いいか?例えば、アイドルだって陰では彼氏や彼女を作るが、そんな事はファンには言わない。それと一緒じゃ。」


ベテランサンタクロースの例えが正しかったのか、いまいち新人サンタクロースには分からなかったが、事の真相とは意外とそんなもんなのかもしれないなと思った。

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