昔の彼女に少し似ていた今の彼女と俺は付き合っている!
”昔の彼女に少し似ていた今の彼女と俺は付き合っている!”
・・・俺もふと? 何故なのだろうなと思う時がある。
”一番初めに付き合った彼女の事を俺は未だに忘れられない!”
あれから15年は経っているというのに、未だに俺は彼女の事が
心の何処かにあって、彼女との思い出を捨てられないでいる。
だからなのか? 今まで付き合った彼女は、”どこか最初に付き合った
彼女に似ていて、俺は彼女がまだ好きなのだと思い知らされる!”
『”今度の日曜日、何処かに行こうか。”』
『うん、いいよ! 何処か行きたい所はあるの?』
『別にないけど? 享佑は、、、?』
『”そうだな、海とかは? 泳ぎに行こうか。”』
『うん! じゃあ、新しい水着買わないとね!』
『えぇ!? 水着?』
『”見たいでしょ! 私の水着姿!”』
『・・・まあ、み、見たいは見たいけど、どんな水着にするの?』
『ハイレグとか?』
『おい!』
『ウソウソ! 普通の水着だよ。』
『じゃあ、ついでに俺も買おうかな。』
『じゃあー一緒に買いに行く?』
『うん!』
・・・俺と彼女はそう言って、そのままショッピングモールで二人で
”水着を買った。”
昔の彼女とも、こうやって新しい水着を買いに行ったな~とか思い浮かべ
ながら今カノと元カノを比べていた。
”本来なら居ないはずの元カノがそこに居るように感じている俺。”
彼女はそんな俺を不思議がる事も無く、自分の水着を探していたよ。
俺も元カノが選んでくれるなら? こんな水着を選ぶだろうなと思い
ながら水着を買った。
*
次の日曜日、お互い納得した水着を着てふたりで車で海に行った、
朝早く家を出て、俺が運転する車に彼女を助手席に乗せて海までGO!
彼女が携帯の動画で自分の好きな音楽をかけながら二人で車で楽しく
歌いながら、疲れたら高速のサービスエリアで何か飲んだり食べたりして
休憩しながら海に着く。
彼女はどうも泳げないらしく、浮き輪は必需品らしい。
水着と同じ日に浮き輪も買っていた。
俺は、”海の家で借りればいいのに” と心の中で思ってたけどね。
彼女が欲しいなら買ってもいいかなと思い、水着と一緒に買ってあげる。
海に着くと? ”下に着ていた水着になり浮き輪を膨らませてふたりで海に。”
楽しそうに笑う彼女を見て、また俺は元カノの事を思い出していた。
”男は本当にダメだな。”
昔の彼女の事を未だに忘れられない。
”あんなに好きになった女性は未だに彼女だけだ!”
でも? もうヨリを戻す事もないし、彼女はもう俺の傍には居ない。
忘れようと思っても、”俺の中の想い出が忘れさせてくれないんだ。”
誰と居ても俺は元カノの事が好きだし、今カノには本当に申し訳ないけど、
元カノを超える女性とは、もう出逢う事が出来ないと想っている。
海でキャッキャッ騒いでいる彼女を見て、また元カノを思い出している。
”何処に居ても何をしていても俺は元カノが大好きなんだよな。”
『ねえねえ? 海の家でかき氷食べようよ。』
『いいよ。』
『私! イチゴ! 享佑は?』
『俺はレモンで!』
『美味しいね!』
『うん!』
今カノを通して、元カノを思い浮かべる俺はどうしょうもない男だ!
彼女が笑う顔も、泣いた顔も、怒った顔も、何もかも元カノを思い浮か
べてしまう。
俺の中に居続ける元カノは何時になったら? 俺を解放してくれるのだろう。
今カノを愛したいのに、元カノが邪魔して愛せないよ。
・・・あの時だってそう。
俺はいつだって、今カノを見て! 元カノを思い浮かべているんだ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。