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第15話 番外編 そしてそれから。

私のアヒム観察日誌は終了した。


見返してみても、あまり発見もない10年だった。たったの5分で済むことを、引き伸ばしてしまったのは大いに反省した。あそこで、あのタイミングで、クリストフ様にお前も阿呆だ、と言われなかったら、だらだらと結局結婚して…領を食いつぶす阿呆になっていたかもしれない。


たったの5分……人生は変わるものなのね。


*****


僕は、エレオノーレに惹かれていたが…こんなにも自然に、話が弾む子はいなかったし。話の幅も広かったし、きちんと自分の意見を持った子だった。

もうしばらく様子を見て…アヒムという婚約者ときっぱり別れたら…指輪と花を用意して…などと、僕なりにいろいろ考えていた。ハインツにはせかされたが。

…あまりにもアヒムという男に腹が立って…思わずプロポーズしてしまった。


たったの5分……ああ、もっと時間をかけたかった。


*****


「え?ハインツ……じゃあ、5分だけ、ね?」


僕が無言で膝をポンポンすると、フロレンツィアが真っ赤な顔でそう言った。

殿下の婿入り先も無事に決まり、両家は顔合わせという名の晩餐会中。


今日はフロレンツィアは珍しくドレスだ。親族の顔合わせに参加していたから。

僕も呼ばれて控えていたが、あとは父が取り仕切ってくれている。


そっと…フロレンツィアが僕の膝に乗る。だーかーらー…ドレス姿で跨ぐな。


5分で済まなくなるぞ?










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― 新着の感想 ―
タイトル見て頭抱えたのは私だけでしょうか わかってる!わかってるけど、めんどくさくて放置してるんだー!!! ともあれ、誰がどの台詞を言っているのかわかりにくかったり、そもそも候補なだけで婚約してない…
こういうお話たまに見ますが平民ならともかく貴族が自分が仕える国の王子の顔を知らないとかってあるのでしょうか?それも侯爵家という高位貴族の娘が。 何か特別な理由があって隠されているならともかくそれもなさ…
たしかにそうなんだけどやりたくねぇんだよ〜〜とタイトルの言葉を思い浮かべると思いますね…。それにしても隣国の姫が婚約者で…ってあたりでん〜〜??と思いましたが、そっちか…! 剣術クラブのパイプってそう…
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