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配下を紹介された

魔王城の前まで転移して、そのまま魔王城の中まで案内される。


魔王城の中はだいぶ広く通路だけでも人10人は並んで渡れそうだ。


数分ほど歩いて案内された部屋が俺の部屋になるらしい。


「ここがセイヤの部屋になるよ!部屋には防護魔法を貼ってあるから部屋の中は安全だよ!」


「それだと部屋の外に出たら危ないのでは?」

部屋に魔法がかかってるなら、外に出たら危ないのではないかと思ったがそこは大丈夫らしい、なんでも俺の事を影から守ってくれる人がいるみたいだが、周りを見ても誰もいない。


「影王、出ておいで」


「はい」

そういって突如現れたのは黒いフードを深く被って顔が全く見えない状態になってる人だった。


「彼女は影王君を守ってくれる存在だよ強さ的は上位魔族を一瞬で倒すレベルかな」

上位魔族を一瞬で倒す人と言われても実感がわかない、どれだけ強いのかよく分からない。


「上位魔族ってどのくらい強いんですか?そもそも強さってのがよく分かってないんですが…」


「そうだね、魔族には下位魔族、中位魔族、上位魔族ってのがいるんだけど、魔物で例えるとわかりやすいかな?スライムっていう最弱の魔物がいて、その強さを1としたらゴブリンが3、ドラゴンが10万ってことろかな?」

ドラゴンつぇぇぇぇって思ってると、リリさんから人間での例えも教えてくれた。


「人間だと一般人が10で騎士が2000~5000くらいで冒険者になると1000~ドラゴンすら倒す10万以上の人までいるかな」


「人間がドラゴンを倒せるんですか!?」


「そうだね、ほんとにごく一部だけどドラゴンすら倒せる人間が100年に1人は現れるんだ、話を戻すね下位魔族だと5万くらいで、中位魔族で50万、上位魔族で100万程の戦力があるんだ、そんな上位魔族を瞬殺できる影王なら安心だろう?」


「確かに桁がおかしすぎて驚きですが、そんな強い人に守っていただけるなら安心ですね。影王さんよろしくお願いします」


そういって影王に会釈をしたがコクリと相槌が帰ってきただけだった。


「こう見えて影王はおしゃべりだからね、そのうち慣れてきたら気さくに喋るようになるよ!」

そういってリリさんはお互いの不信感を拭ってくれた。

そうか、影王さんはおしゃべりなのか、なら今後もたくさん話しかけていこう。


「それじゃあ食事も兼ねてみんなを紹介するよ!」

そういってリリさんはまた歩き出した、影王さんは姿を既に消しているが近くにはいるのだろう。



大きなドアの前に着きリリさんはここだよと言って中に入っていった。

そこには大きなテーブルが置かれており、何十人と座れるほどの椅子が置かれていた。


「ホントはこんなにも要らないんだけどねぇ、まぁ見栄ってやつ?王には必要なものなんだよ」

そういってリリさんは少し遠い目をしていた。なにかあったんだろうか?なにか聞こうかと思ったがその前にリリさんが話し出した。


「じゃあご飯を食べながらみんなのこと紹介していくよ!」

そういって現れたのは温かいご飯と5人の男女だった。


「まずはこの子!メイドのグレイ!」


「よろしくお願いしますセイヤです」

キリッとした目付きに金髪ショートのメイドさんが紹介された。


「ご飯はこの子に任せたら大丈夫だよ!次はこの子!リスケ!」


「おう、よろしくな!」

そう言って紹介されたのは狼の見た目をした魔族だった。


「はい、よろしくお願いします」


「おいおい、固いのはよせ、むず痒くなる」

そう言われたので俺は素で話すことにした。


「わかった!よろしく!リスケ!」


「おう!よろしくなセイヤ!」

リスケとは男同士の話もできそうだ。


「次はこの子!ルビィ!」


「よろしくにゃん!」

そういって紹介されたのは猫型の魔族で、頭に猫耳が生えていること以外は普通の女の子の容姿をしている。


「よろしくお願いしますルビィさん!」


「私の事はルビィって呼び捨てでいいにゃん!私もセイヤって呼び捨てにするしにゃん!」


「分かったよルビィ、よろしく」


するとリリさんが少しムスッとした顔をしている、どうしたのだろうか?なにかあったのだろうか?


「リリさん?どうしました?」


「それ」


「え?」


「そのリリさんっての!なんでリスケとルビィにはタメ口なのに、私には敬語なの!私にも気楽に話してよ!」

なんだ、そんな事だったのか、それなら全然できるし大丈夫だ。


「わかったよリリ、これでいいか?」

そういうとパァっと顔を輝かせてコクコクと頷いた。


「うん!よろしくね!セイヤ!」

そういうと嬉しそうにしてくれた。なんだ普通でよかったのか、最初に魔王と名乗ったから敬ってくれということかと勘違いしてしまった。


「ごほん、魔王様私の紹介をしてもよろしいですか?」


「あっ、ごめんね、彼はロビン!ネクロマンサーというジョブで、魔道具という便利なアイテムを作ってる所の長なんだ」

ロビンさんという方は骸骨型の魔族で、魔道具という便利なアイテムを作ってるみたいだ。


「カカッ、セイヤ殿の異世界の知識を使わせてもらうこともあるかもしれない、これからよろしく頼むぞ」

異世界の知識はここで使われるのかと納得して俺はよろしくお願いしますと挨拶をした。


「次は影王!さっき紹介したから大丈夫だよね!」

そういって影王さんの紹介は省いた。


「改めて影王さん、よろしくお願いします」

影王さんもコクリと頷くだけである。これは幸先が思いやられるかもしれない。


「さて、それじゃあここにいるみんなの紹介も終わったし食事にしようか!」

こうして色んな人の紹介が終わり、食事が始まった。俺は大半はリリと会話をしながら食事をしていった。


食事が終わると俺はリリにある提案をされた。


「セイヤは魔力は常に補給されてる状態だから、魔法を覚えてみない?」

衝撃的だった。魔法を使えるかもしれないと言われ年甲斐もなく興奮してしまった。


「うん!是非教えてほしい!」

そういうと早速俺の部屋に戻り魔法を勉強することになった。


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