表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/57

タコパをしたい!

朝起きた俺はこんな事を考えていた。

タコパがしたいと、なぜこんなことを考えたのかは分からないが、タコパがしたくなったのだ。


俺はタコパをするためにまずはタコを用意しなければいけない。

俺はそのために港町のマルセロイに向かうことにした。


まぁその前に朝ごはんを食べてからになるが…。


今日の朝ごはんも美味かった、やはり米は良い。

そんなことを考えてしまい、タコパの事は頭から抜けていた。


今日はなにしよう暇だなぁと考えているとタコパの事を思い出した!


よし、それでは港町に行くことにしよう。

転移魔法で向かうのも良いが、俺は身体強化魔法をしながら走って行くことにした。


久しぶりのランニングで、俺は少し浮かれていたのかもしれない、時速80km位を目安にして走っていた。


俺が走り始めて2時間後目の前の馬車が溝にハマったのか止まっている。


俺はそれを見かけて声をかけた。

「こんにちは、どうかしましたか?」


「やぁこんにちは、溝に車輪がハマっちゃって動かなくなっちゃったんだ」


荷物も多いことだし、それで溝にハマってしまったのだろうと思い俺は手伝うことにした。


俺は身体強化魔法を重ねがけして、荷馬車の後ろから押す。


なんとか溝から車輪が抜けて、荷馬車は動き出した。


「ありがとう、すごく助かったよ」


「いえいえ、では俺はこれで」


そのまま俺は駆け出して行ったが後ろからはまだありがとうと声が聞こえる。

感謝されるのは嬉しいことだ、金銭も大事なものだが、人に対しての感謝も大事なものである。


俺はそのまま走っていると、また馬車が止まっていた。

次はどうしたんだろう?と考えてその馬車まで近づくと。


「頼む!助けてくれ!」

馬車の人が盗賊に襲われてるではないか、俺は身体強化魔法だけで盗賊と対等する。


1人ずつみぞおちにパンチを食らわせて盗賊を気絶させていく。

盗賊を倒して御者を助け、道を丸太で塞がれていたのを退けて、やること全部やってたら、御者の人に感謝された。


「ありがとう、助かったよ」


「いえいえ」

俺は盗賊たちを縛り、御者の人に全てを任せてまた走り出した。


今日はなんか色々と多いなと考えながら俺は走り出し、役10時間かけてマルセロイにたどり着いた。


もう夕方である。

俺はタコを求めて色んな店を見ていたが無い!


俺は店員に聞くことにした。

「すみません、足が8本ある海の生き物って売ってないですか?」


「え!?あれのことかい?アレを求めてどうするんだい?」

なんか疑惑ある目で見られたが、俺は食べるためと答えた。


「アレを食べるなんてマジか…」

そう言われて俺はもしかしてタコもこの世界では食べられてないのかと思った。


俺は漁をしなければいけないのかと思いながら、歩いていると、ツボを持っている人がいた。

もしかしてあの人ならタコを持っているんではないかと思い、声をかけた。


「すみません」


「え!なんだい?」


「そちらのツボもしかしてタコが入ってませんか?」


「なんでその事を知ってるんだい?もしかしてアンタヤツらの手先か何かかい?」


「手先とかよくわかんないですけど、タコを求めてる者です」

なんか派閥とかそんなことがあるのかと考えているが、その人の見た目は貧乏そうな人だったので、俺はタコを買い取ることにした。


「いくらでそのタコ譲ってもらえますか?」


「そんなに欲しいってんなら金貨1枚だね!」

100万円か、それくらいならポンと出せるなと思い俺は金貨1枚を出した。


「アンタ貴族かなにかかい?」


「いえ、一般人ですよ」


「一般人が金貨1枚ポンと出せるわけないだろう」


「あーAランク冒険者です」

そう言いながら俺はギルドカードを見せながら言った。


「ホントじゃないか」


「Aランクって言ったでしょう」


「ははは!こんなものを食べるなんて普通じゃ考えられないものな!」


「そうですね」

そんなやり取りをしながら俺は締めたタコを買い取った。


そのまま俺とその人は別れ、俺は転移魔法で魔王城に帰ることにした。





転移魔法で帰ってきた俺はそのまま調理場に行き、タコを塩で揉み揉みして、ヌメリを取った。


その後タコを茹でて赤くなったら取り出し、足をカットしていく。

1足はそのまま食べるようでカットして、残りの足をぶつ切りにした。


俺が調理場に入ると、みんななにか始まったと言わんばかりに集まってくるので、俺は土魔法で作りだしたたこ焼き器とピックを用意した。


後は材料の小麦粉に水とキャベツのみじん切りを入れてタネを作った。


必要な物は揃ったので、俺はたこ焼き器に油を塗って、タネとタコを入れた。


焼けてきたらひっくり返し、それを何回か繰り返して沢山のたこ焼きが出来たので、これを今日披露することになった。


今日の晩御飯は俺が作ったたこ焼きだ。

みんなの反応は上々だった。タコ自体食べられてないみたいなので、タコも食べられると教えれたのは良かった。


リリはこれはまた画期的なアイデアだと言い、商業ギルドで取り扱うか悩んでいた。


俺はタコパをしたかっただけなので、その辺はリリに任せようと思い楽しいタコパが出来て良かったと心の底から思った。


そして俺は食事を終え、風呂に入り、寝ることにした。

明日は何をしようかなと考えながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ