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妖精の村にて

妖精の力は凄く、木々がまるで俺達を避けているかのように動き始めて俺を妖精の村に案内されていく。


妖精の村に入る時になにか膜のような物に当たった感覚があったが、もしかして結界とかだったのではと思いながらも俺はリズリットの後を着いてった。


村に入るとドヨンとした空気の中にいるかのようで、みんながみんな気分が沈んでいるかのような雰囲気だった。


「まずは妖精の女王に会いに行くです!」


そうリズリットさんが言ったので、俺は妖精の女王に会いに行くことになった。


村の奥に行くほどドヨンとした空気が重くなってくる。

これの原因はなんだと思いながら進んでいくと普通の妖精よりふた周りほど大きな妖精が居た。


「この方が女王です!」

リズリットさんに紹介された妖精は横たわっており、黒いモヤがかかっていた。


俺はそれに対して鑑定をかける。


妖精の女王

重度の魔力障害にかかっており、周りにも影響が出るほど


魔力障害とは魔力が原因で起こる病気で、魔力の流れに異変が起こっているために起こると何かの書物で見た記憶がある。


俺は妖精の女王に手をかざしながら魔力を辿っていく。

魔力を辿っていくと、とある場所で詰まりがあるかのような感じがした。これはしこりと言った方がいいだろうか。

魔力の中からしこりがあったので俺はそれを取り除くイメージをする。


すると黒いモヤが消えていって正常な妖精の女王が現れた。


「うぅ…そなたは一体…」


「女王様!」

リズリットは感極まって女王に抱きつく。

女王は満更でもなさそうにリズリットを撫でながら事の経緯を聞いていた。


森の中で出会ったことや、俺が勇者であること、その辺を語り、俺は女王に挨拶することにした。


「勇者として召喚されたセイヤって言います、よろしくお願いします」


「私は女王をしているロンネという此度は誠に感謝する」


「いえいえ、それよりもみんなが同じような症状になってるのではないですか?」


「そうだ、私のせいでこのようなことになってしまった、セイヤよどうにかしてはくれんかの?」

そう頼られたら断れないタイプなので、俺は自分を中心として周りが正常になるように魔法のイメージをした。


するとドヨンとした感覚が無くなり、みんな起き上がり元気いっぱいに飛び回っている。


「ありがとう、感謝する」


「いえいえ」

女王とそんな会話をして、俺は帰るかなと思ったら妖精さんたちから色々とプレゼントをもらってしまった。


俺はそれらを受け取り、マジックボックスに入れながら貰いっぱなしってのも良くないと思い、王都で買ったクッキーを1枚ずつ渡して行った。

みんなは喜んで食べてくれて俺も嬉しくなった。


小さいのが動いてるってだけで可愛いし、何より癒される。


俺は帰るだけかと思ったが、妖精たちは祭りと言わんばかりに騒ぎ出した。


俺はそれを近くで見ながらニコニコしている。

可愛い、ただただ可愛いその一言に尽きる。


俺は妖精の祭りが終わるまでその場で座っていると、女王が来た。


「みんなも治してもらって感謝する」


「いえいえ、俺に出来ることでよかったです」


「たまには遊びに来てもいいんじゃぞ?」

チラチラとこっちを見ながら言うので、俺は暇な時にまた来ますと言い村を後にしようとしたら。


「え!セイヤ帰っちゃうの?」


「うん、暗くなる前には帰らないとだからね」


「そっか…でも何時でも待ってるからね!」


「分かった、じゃあまたね」

そう別れを告げて俺は転移魔法で帰ることにした。


帰ってきてからは楽しかったという気持ちと、可愛らしかったという気持ちが合わさり良かったと思えた。


夕食時に俺は今日のことを話した。

「妖精族にそんなことがあったなんて…」


リリがショックを受けていたが、結界が貼ってある場所なので、知りようがないからしょうがない気もするが。

それでもリリがショックを受けるくらい妖精族との仲は良好なのだなと思った。


そして夕食後に珍しくリリに呼び出されて俺は政務室に行く。

「リリ?どうしたの?」


「今日の妖精族の事ありがとう」


「いいよ、俺に出来ることだったから」

実際俺にできた事だったので、気にしていない。


「彼女たちは魔力障害だったでしょ?」

見てないリリが魔力障害と当てるのは凄いと思ったが、事の経緯はそんなに簡単な話ではないみたいだ。


「魔力障害ってのは魔力がなくても起こることなんだ、一度私も見に行ってて、その上での再発だったんだよ」

なんとリリも1回は治したみたいだが、再発したみたいだ。


「だからセイヤが来て魔力が満たされていけば自然と治ると思っていたけど、そうでもなかったみたい」

そう言いながらリリは沈んだ気持ちでいた。


「…」

俺はなんて声をかければいいのか分からず沈黙してしまった。


「こんなこと言ってもしょうがないよね!よし!頑張ろう!」

リリはそう言って立ち直った。

俺の彼女はほんとにすごい人だと思った。


その後俺は自室に戻っても良いとの事だったので、自室に戻り、反省をしている。

あの時に何か言うべきだったし、リリは俺がいなくてもすぐ立ち直れたのも棘として引っかかってしまった。


悪い考えをしだすと悪い方向にしかいかないので、俺は考える事を辞めて寝ることにした。

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