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鑑定魔法を極めよう

10万文字いきました!ひとつの目標として立てていた10万文字ですが、まだまだ頑張っていきたいと思います。皆様も長らくお付き合いください。

翌日、俺は暇を持て余していた。

今日はなにをしようかと考えている中で、ふと思い立ったことがある。


それは小説を読んでいる時だった。

小説の物語は商人がお金持ちに成り上がる話である。


その物語の中に、鑑定魔法というキーワードが出てきたのだ。

俺はそれを極めたいと思う。


鑑定魔法とは一体なにかと言うと、そのものを見るだけで詳細が分かってしまう便利な魔法だ。


俺はまず持っていた剣を鑑定することにした。


じっと剣を見つめる。

しかし何も起きない、俺はその剣の詳細を知りたいと思いながら見る。

すると剣から詳細が出てきた。


ショートソードとだけ。


俺は剣の名前を知れただけでも十分だったが、もっと詳しく見たいと願いながら見る。


ショートソード、耐久度98%、所持者セイヤ。


ここまで見ることが出来た。

これはすごいと思いながら俺はみんなの事を鑑定しようと思い立った。


「ねぇリリ」


「どうしたの?セイヤ」


「鑑定魔法使ってもいい?」


「うんいいけど…」

そうやり取りをした後に俺はリリに鑑定魔法を使用する。


リリ・アルカディア

■■歳

身長160cm

体重■■kg

バスト89

ウエスト52

ヒップ88

称号 魔法を極めし者、魔王、魔王都の統治者


やばい、見えてしまってはいけないのが見えてしまった。

あの胸ってそんなにでかいのか…そんなことを考えていると。


「セイヤ?大丈夫?」


「あぁ、大丈夫大丈夫」

なにが大丈夫かは知らないが、大丈夫と答えた。


「鑑定魔法は一度に情報が入ってくるからヘタすると廃人になってしまうんだよ?」

え、そんな恐ろしい魔法だったのかと思いながら俺は何故リリがしてもいいって言ったのかを聞いた。


「セイヤは勇者として召喚された時からある程度の耐性を与えられてるから大丈夫だと思ったんだよね」

そうリリから言われて、確かにこっちの世界に来てから病気にかかってないし、嫌な事件だったが、俺が連れ去られた時もみんな寝てて俺だけは起きていた。

そう考えると耐性があったのかと思い俺は自分を鑑定してみることにした。


高木聖也

25歳

身長160cm

体重55kg

睡眠耐性、痛撃耐性、毒耐性、麻痺耐性、恐怖耐性、etc

称号 ドラゴンスレイヤー 首狩り


確かに耐性は色々とあったが、称号に変なのが着いている。

ドラゴンスレイヤーは分かる、だが首狩りってのはなんだ、と思いながら首狩りの詳細を見てみると。


首狩り 魔物の首を連続で100体刎ねた者

あの時のオークの集落の事か!と思いながらあれは血抜きしたら美味しいからと思ってやったことなのに、称号として出るとは…。


俺は人物鑑定をやめて、武器屋に行くことにした。

鑑定と言えば武器屋で掘り出し物を見つけるのがテンプレだろうと思って俺は武器屋に来た。


「いらっしゃい」

そう店主に言われて俺は鑑定をしながら歩いていく。


バスターソードやショートソード、ロングソードに槍、ハンマー、メイス、たくさんの種類がある中で俺は1本ショーケースに飾ってある剣を見た。


魔剣デモンソードとだけ出ている。

俺がそれをじっと見ていると店主が注意した。


「あんちゃんやめときな、魔剣は持ったら最後不幸な運命に囚われちまうっていう話があるからな」


「そうなんですか」

そう言いながらも俺は魔剣に見とれていた。


「あんちゃん…」


「買います」

俺はこいつの金額の金貨200枚を支払った。

俺の収入はお小遣いの金貨1枚と、ギルドの依頼で計100枚ほど、あとはラジコンと米や甘味、メープルシロップ代で月に金貨100枚ほどはもらっている。


俺のほぼ全財産を使って魔剣を購入した。


何故か俺は買わなきゃいけない気分になってしまったのかよく分からないまま購入してしまった。


魔王城に帰り冷静になった俺は魔剣に対して鑑定を行う。


魔剣デモンソード(呪)

耐久度150%

身体強化中の威力100%アップ

斬撃付与、耐久度強化、自動修復、etc

所有者セイヤ


魔剣自体は強い性能なのだが、この呪ってのが気になる。

恐らくこの呪ってのが所持者を不幸な目に合わせるのだろう。

俺はこの呪いを解除することにした。

呪いっていわれてもと言った感じだったが、悪いものを取り払うという気持ちで魔法を使った。


すると魔剣からジワジワと黒いモヤが出ては消えてを繰り返している。

俺は黒いモヤが出なくなるまで続けたすると。


魔剣デモンソード(聖)


と出るようになった。聖ということは浄化されたと思っていいのだろうと感じた。あと俺の名前と被ってて少し嬉しい気持ちにもなった。


こうして魔剣は正式に俺の物となり、これから活躍していくであろうと思いながら俺は魔剣を手に冒険に向かうのであった。

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