学園での日常
30話いきました!見てくれてる方たちありがとうございます!
あれから数日が経ち、俺は座学に対して意味を感じなくなってきていた。
そんな俺は今日は午前の授業中は冒険者ギルドに来た。
王都の冒険者ギルドには初めて入ったが、魔王都と変わらず受付に行くことにした。
朝なだけあって混雑しているが、俺はDランクのクエストを受けようと思った。
魔王都のギルドは受け付けに行けば斡旋してくれる感じだったが、王都のギルドは依頼ボードに貼られている物を剥がして持ってきているみたいだ。
なので俺も混雑が少なくなるまで朝ごはんを食べることにした。
朝ごはんも食べ終わり、混雑も収まってきた。
残ってるDランク依頼は無いかなと見ていると、面白い依頼があった。マンドラゴラの採取らしい。
あの叫ぶ声を聞くと死ぬアレだ。
この依頼を持って受け付けに行く。
「冒険者カードを見せてください」
「はい」
そう言いながら俺は冒険者カードを提示した。
「はいDランクを確認しました、場所は分かりますか?」
「いえ、分からないです」
「マンドラゴラでしたら王都を出て真っ直ぐ2時間行った先の森に生えてます」
「はい、探してみます、ありがとうございます」
そう言って俺はこの依頼を受注した。
王都を出て真っ直ぐ走る、身体強化魔法を使い走っているので時速40kmは出ているだろう。
30分後俺は森の入口に来た。
ここからマンドラゴラを探すので、探査魔法を発動しながら俺は森の中を進んでいく。
マンドラゴラの見た目は大根みたいな見た目をしているから、探査魔法で引っかかった薬草を引っこ抜いていく。
引っこ抜く前に、耳にシールドをつけて抜いていく。
しかし、ただの薬草だった。
何個か抜いていくと。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ」
という悲鳴が聞こえたようやく1体目だ。
俺はこの魔力を覚えてこの魔力だけを引っこ抜いていく。
10本必要だったので、10本抜いて早々にギルドに帰ろうとしたら俺の周りには魔物が集まってきていた。
マンドラゴラの、悲鳴で呼び寄せられたんだろうかと考え俺は探査魔法で見える位置の魔物を氷の槍で倒す。
魔力の反応が無くなったので、俺は魔物を回収していく。
中には大きなイノシシも含まれていたが、大半はゴブリンだった。ゴブリンは報酬に旨みがないので放置だ。
高そうなイノシシだけ回収して、あとは自然に帰るだろう。
そして俺は冒険者ギルドに帰ることにした。
午後の授業に間に合うだろうと思いながら走って帰る。
冒険者ギルドに着いて俺はマンドラゴラを10本渡した。
「早いですね」
「まぁ探査魔法があるんで」
凄いですねと言いながら受付嬢はマンドラゴラを査定した。
「全部綺麗に抜かれていますね、報酬は銀貨10枚になります」そう言われて銀貨が入った麻袋を、渡された。
「ありがとうございます、あと、魔物を売りたいんですけど」
「はい、どんな魔物ですか?」
「でっかいイノシシなんですけど」
そう言いながら俺はでっかいイノシシを取り出した。
「これは!依頼にも出しているワイルドボアですね」
依頼にもあったみたいで、依頼完了と、報酬をもらった。
「では、ありがとうございます」
俺はそう言って学園に向かう。
今の時間なら、ちょうど昼時だろうと思いながら。
学園の食堂にやってきた俺はミレニア達に心配された。
「セイヤ、朝いなかったけどどうしたの?なんかあった?」
「いや、冒険者ギルドに行ってただけだよ、朝の座学に興味がなくてね」
「え!?冒険者ギルドに行ったってことは依頼もこなしてきたってこと?」
まぁそうなるねと返したらソルトが羨ましい!と言い出した。
「なにが羨ましいんだ?」
「冒険者ギルドに登録して冒険者になってるのが!」
「ならみんなもすればいいじゃん」
皆は天啓でも受けたのかのように驚いた顔をしていた。
「休みの日にでもみんなでギルドに行こうぜ!」
ソルトはそういい、ミレニアとソニアも反対はしなかったので休みの日に冒険者ギルドに行くことにしたみたいだった。
さて、午後の授業は魔法の授業なので、楽しみである。
闘技場に行き、魔力の練習をする。
俺は魔力の練度を上げるために魔法を同時に20個発動させようと考えてた。
20個同時に発動させるとみんな驚いたような顔をしていた。これくらいは普通だと思うんだけどな…。
そんなことを思いながら俺はその魔法を維持し続ける。
途中で揺らめいたりしないように集中する。
とりあえずできるようになったので、俺はみんなの魔法を見ながら盗みとる。
そんなことをしていたらサリュ先生から模擬戦を頼まれた。
俺はそれに了承し、ネックレスを渡された。
なんだこれって思ってると説明が入る。
「これはダメージを肩代わりしてくれるのよ」
「すごい技術ですね」
そして俺とサリュ先生の模擬戦が始まったのでみんなは練習を辞め模擬戦を見ている。
「お先にどうぞ」
俺はそう言いシールドを、展開した。
舐めプだろうと思われる行為を俺はしたのだ。先行を譲り、シールドを出してお前にはこれが破れるか、と聞いたものだ。
「あら、では先行はいただきますね」
そう言ってサリュ先生は目には見えない風魔法を放った。
探査魔法を常にしてる俺にとってはどこに来るかは分かっている。
まさか頭を狙ってくるとはと思いながら俺はしゃがむ。
「なっ!見えてるのかしら?」
そう問われたので、俺は探査魔法で見えてますよと答えた。
「探査魔法まで使えるなんてヤバいわね」
「そうでもないですよ」
俺はチート能力で魔法を覚えているようなものなので謙遜する。
「次はこっちからいきますね」
次は俺のターンだ、氷の剣を複数出すそれに魔力で繋がれた糸をつけて操る片手で5本ずつそれを指の動きだけで操る。
なぜこの発想が出来たのかと言うと、魔力を糸として使っている学生がいたのだ。その学生は糸に何も繋いでいなかったが、なにか繋げれれば操れるのでは無いかと考えた末の結果だ。
「これが避けれますか?」
俺はそういい10本の剣を操る。
サリュ先生は何度かシールドで耐えていたが、さすがに1対10じゃ勝ち目が無く、ダメージを肩代わりしてくれるペンダントは壊れた。
俺はそれを見て攻撃するのを辞めた。
だが風魔法なんてのもあるのかと思いながら、今回の収穫だと思った。
「やっぱり強いですね」
サリュ先生はそう言ってくれるが、チート能力なのでそこまで喜べない。
「ありがとうございます」
俺はそう答えただけにした。
そして模擬戦が終わったので皆各自で魔法の練習をする。
俺はそれを見ながら生徒一人一人に講義をする。
それが終わり、今日の授業も終了した。
俺はこの学園では朝居なくて昼しか出てこない不良になってしまっていた。まぁ魔法を盗みとるつもりで来たので、座学とかはどうでも良いのだ。
そして寮に帰り、俺は綺麗にする魔法を発動し、体を綺麗にした。
晩御飯の時間になったので、晩御飯を食べてそのまま寝ることにする。
正直最初の数日はホームシックになっていたが、ここまで来るともう慣れてきた。
リリたちは元気にしてるかなと思いながら。




