魔法学園に通おう
学園を見学した数日後俺はリリのコネで学園に途中入学することになった。リリ様々である。
「ようこそ魔法学園へ」
そう言われながら俺は必要な分のお金を出した総額にして金貨20枚である。なかなか安いなと思ったのはラジコンの利益がどんどん入ってきているからだろう。
ラジコンだけではなく、メープルシロップの利益も足して今総額で5000万程は持っている。
孤児院も潤っているだろうと思いながら俺は魔法学園へと入ったのだった。
学園長直々に挨拶され、俺の担当になる教師はサリュ先生だった。
「これから、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」
そう返ってきて、俺はサリュ先生の後ろについて行く。
サリュ先生は、教室のドアを開けた。
それに続き俺も中に入っていく。
「みんな!今日から学園に来ることになったセイヤよよろしくしてあげてね」
「セイヤといいますよろしくお願いします」
これといったイケメンでもなければフツメンなので俺は何も言われず適当に座っていいからねと、サリュ先生に言われ適当に座った。
テンプレならキャーとかかっこいいとかあるのに…
そんなことを考えていたらチャイムがなり朝の授業が始まった。
朝の授業は、全て座学で、俺はずっと座ったまま他のことを考えていた。
考えに集中していたのか、時間があっという間に過ぎ途中休憩になった。ここでテンプレなら囲まれるだろうけど、俺は囲まれずに野放しにされていた。
すると俺のところに3人がやってきた。
「初めまして、私はミレニアって言うのよろしくね」
ミレニアは水色の髪をショートにした子だった。
瞼が二重でキュルルンとしていて可愛らしい子だ。
「俺はソルトってんだよろしくな」
そう話しかけてきたのは赤い髪をツンツン頭にしたやつだった。セット大変だろうなと思った。
「私はソニアよろしく」
淡々と話す子はソニアと言うらしい。
ソニアは赤い髪をロングにしていて、目が少しつり目をしている、睨むと怖そうだと思いながらも俺はみんなによろしくと言った。
チャイムがなり授業の、再会をする。
授業は魔法基礎について話していたのだが、魔法には何種類もあってだの、詠唱の必要性だの俺がリリに教わったことと真逆の発想をしている。
チャイムがなり授業が終わり昼食になった。
俺は昼食をとる場所が分からなかった、そしたら、ミレニアとソルトとソニアが来てくれて一緒に食堂に行くことにした。
やはりガッツリ行きたいから肉を頼んだ。
そしたらステーキが出てきたので、それを持って椅子に座る。
みんなと軽く雑談を交えながら食べているともうそろそろ午後の授業の時間になりそうだった。
慌てて食べて慌ててコロッセオみたいな場所に移動した。
「はい!今日も魔法の練習をします、的に向かって打っていくよ」
そう言いながら的が出てきて打っていく。
みんな詠唱を、唱えながら打つから少しやりずらい。
俺は何も言わずに的をどんどん破壊していく。
「セイヤはそこまで!」
そうサリュ先生に言われて俺は自由時間になってしまった。
周りを見ているとスコアみたいなのが出ている俺は100/100だったが、周りを見てみると、40/100付近が多い。
何を計測してるのか考えながら見ていると的に当たるまでの時間だと、推測できた。
早口の人は数値が高くて、詠唱が遅い人は低いそんな感じだった。
俺は暇だったので、地面が土ということもあって魔法の練習をすることにした。
ゴーレムを作ろうと思って、それも、ただのゴーレムではなくサリュ先生をモチーフにしてゴーレムを作ることにした。
俺は何度かサリュ先生の方を向いたりを繰り返していたのでサリュ先生にも不審がられてしまったが、サリュ先生のゴーレムを作った瞬間驚かれてしまった。
「凄いわ、私そっくりね」
「サリュ先生を見ながら作ってたんで」
そう言いながら俺は魔法の練習に励むことにした。
お!あの炎の槍かっこいいな真似しよっと思って無詠唱で炎の槍を出す。名付けるならファイアランスかな?
水のランスも真似して、雷のランスも真似して、俺の周りには火、水、土、雷、光、闇のランスが浮いていた。
それを見た生徒たちは仰天してるが知ったこっちゃない。
なんなら俺に魔法を見せたことが悪い。そう開き直り、ランスたちを維持したまま土弄りをする。
そしてみんなは的の破壊が終わり、自由時間となった。
ミレニア、ソルト、ソニアが俺の元までやってきた。
「どした?」
「「「無詠唱を教えてほしい」」」
3人同時に言われた、よし、それならやるしかないなと思い俺は無詠唱を教えることにした。
「まずはどんな形になるかイメージだイメージできたか?」
そう聞くとコクリと頷くみんな。
「そのイメージを持ったまま魔力を練ってその形にするそれが、無詠唱だ」
そう言われてもみんな難しくできる人がいなかった。
だが俺は諦めない。
俺は目の前に炎の槍を出すとそれをみんなに見せた。
「目の前の実物を自分の魔力で作り出す!それだけだ!」
そういうと何人か聞いていた人の中にできた人が居たみたいだった。
その人は猛ダッシュで俺に近付き握手して。
「ありがとうございます」
そう言い残して去っていった。
あの人って確かフィオさんだったような…。
そう思いながら俺はみんなの前でシールドも出し、属性の玉も出した。
あとは集中して出してもらうだけだろうと思っていると、3人はできたみたいだった。
「お、できたか!あとはそれを自然と出来るようにするだけだな」
「自然ととか、無理だよ」
「いつか出来るから大丈夫大丈夫」
そう励ましてこの日の授業は終了した。
俺は魔王城に帰らずに寮生活をすることにした。
寮に着いて俺は1階にいるお姉さんに挨拶をした。
「こんばんは、今日からお世話になりますセイヤって言いますよろしくお願いします」
「はい、こんばんは〜こちらこそよろしくね」
そう言って寮の鍵をもらい、自分の部屋に移動する。
俺は荷物はマジックボックスに入っているから問題なしと思いベッドにダイブした。
たまにこんなことは無いだろうか、風呂に入るのがめんどくさいという時が、今がその時だ。俺はイメージする、風呂に入って綺麗になったの。
イメージ通りに出来たのか顔のベタつきや頭の脂感が無くなってスッキリした状態になった。
俺はベッドに入り寝ることにした。




