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祭りに参加しよう①

まさかの20話いきました!見てくださってる皆様のおかげですありがとうございます!

今日もバッチリ快眠だったと思いながら俺は朝起きる。

今日もランニングするかと思いながら俺は街の中を走り回った。


魔王城に帰り朝ごはんを食べているとリリからお話があった。


「実は祭りを開くことになったんだ」


「祭り?」


「そう、名目は商業ギルドで大々的に発表する新作を祭りという形で広めようって」


「なるほど、いいんじゃないか?」

俺は日本の知識を活かした物が祭りで使われることに対しては別に反対はしてない、今は暇なので祭りなら楽しめそうだし全然おっけーだ。


「いいの?セイヤが発明したような物を商業ギルドとして売りに出すんだよ?」


「まぁ俺の世界では当たり前のものだったしな」


「セイヤがそういうなら…」

そう言いながらもリリはニッコリとしている。

俺が否定することを恐れていたようにも感じる。


「祭りか…俺もなにか出そうかな」


「え!セイヤもなにか出すの!?」

リリは驚いた様子だったがなにかまずかっただろうかと思い聞いてみると。


「セイヤがなにか出すと商業ギルド長がキラキラ目を輝かせるんだよね…」

リリは少し疲れた様子だった。

そんなにも商業ギルド長は押しが強い人なのだろうかと他人事でいると。


「セイヤも目をつけられてるから大変だよ〜」

そう脅しをかけられた。


「リリに全部任せるよ」

この言葉は信頼半分丸投げ半分の言葉である。


「分かった、商業ギルド長とは私が何とかするよ」


そう話を終え、朝食も終えた。


俺は祭りに参加するにあたってなにを出すか迷った。

1番いいのは手に持てて食べながら歩ける物だろうと思い、更には甘味ならなおよしと言ったところで、クレープを思いついた。


クレープはこの世界には無いものだからこそ、色んなアレンジをせずに、クレープ生地とホイップクリームのみでいいだろうと思いながら材料集めをした。


まずはホイップクリームの材料からだ。

ホイップクリームの作り方なんて生クリームにグラニュー糖を加えて冷やしながら混ぜるだけだが、まずは生クリームから作らないといけない。


生クリームの作り方は冷えた牛乳に無塩バターを入れて混ぜて完成である。


俺は牛乳は大量に買ってあるので、バターを大量に買うことにした。


パンにつけて食べるくらいだから普通に売っていたので、大量に買った。

在庫の半分は買ったので従業員の方も驚いただろう。


そして魔王城に帰り、生クリームの準備を行った。

冷えた牛乳1に対してバターを0.4程入れる後はこれを混ぜるだけで完成である。


大量に作った生クリームを次はホイップクリームにする。

生クリーム1に対してグラニュー糖は無いので砂糖を0.1加えて冷やしながら混ぜる。


冷やすのは魔法を使いながら冷やし、混ぜるのも魔法を使い混ぜる。


ホイップクリームは混ぜる時間によって用途が変わる。

今回はデコレーション様に絞り出す硬さを求めるため8分間混ぜる。


「ちょうどいい硬さかな」


そう確かめながら俺は1枚だけクレープを焼くことにした。

クレープ生地はホットケーキの生地を水で薄くすることで簡単にできる。


俺は土魔法でクレープ用の焼く土台を作り、それを温める。

そしたらそこにクレープの生地を流し、薄く伸ばす。

数分してから生地を取り出し、半分に折りたたんで、ホイップクリームを絞り出すように魔法で調節しながら出し、後は丸めて完成である。


1口食べてみる。

うん、生地ももちっとしててホイップクリームの甘さも絶妙なバランスだ。

これならいけるだろうと思っていると視線を感じる。


後ろを振り向くと指を加えて見ている影王さんがいた。

食べたいのだろう、しかし言えずに指を加えてるだけだった。


「食べかけですけど食べます?」


「うん、食べる」

そう言って影王さんは食べ始めた。

1口目を食べた影王さんは目を見開き、バクバクと食べ始めた。影王さん的にも良かったのなら大丈夫だろうと思い、これは催促が来るなと思い何個か作ることを繰り返した。


たくさん作り、マジックボックスに入れているとグレイさんから声がかかった。


「こちらのクレープとやらを夕飯のデザートに出してみてはいかがです?」


「確かにみんなの反応も見てみたいですしいいですね」


俺はグレイさんの提案に乗り、夕飯時に出すことにした。

それまでは屋台で出すように何個も作りマジックボックスにしまう作業を繰り返してた。


そして夕飯時になり、デザートの時間になってから俺はみんなにマジックボックスから出したクレープを食べてもらった。


「うん!美味しいね!」

みんなの反応は上々だった。

これならいけるだろうとリリも絶賛してくれた程だ。


俺は今日は祭りの準備しかしてなかったが、リリ達も祭りの準備で忙しかったようだ。


祭り自体は明日には開催される予定で、商業ギルドのメンバー達が新しい商品を屋台という形で売りに出すというものらしい。


そこに既存の屋台も加わり盛り上がるということみたいだ。

なるほどと思いながら俺の屋台はリリ達から用意されるみたいだ。

今日言ったのに、もう用意されるなんて仕事が早いなと思いながら俺は感謝を述べ、部屋に戻ることにした。


部屋に戻ると目の前がグルグルしだした。

またかと思っていると、目の前にはアルテナさんがいた。


「やぁ!クレープちょうだい!」

開口1番にそれである。


俺は唖然としながらもマジックボックスからクレープを取り出し、アルテナさんにあげた。


「うん、美味しいね」


「なんでわざわざ呼び出してまでクレープ求めに来たんですか?」

俺は創造神なのだからクレープくらい自分で創れるだろうと思ったが。


「自分で創るのと人に作ってもらったのじゃ味と愛情が違うんだよ」

そう言ってアルテナさんはクレープを完食した。

はぁ、そんなものなのかねと思いながらも、アルテナさんの創る物は最高品質だからこそいいみたいなのはあるけどなぁと思いながら。


「そんなー照れるなー」

冗談混じりでアルテナさんはそんなことを言った。


「それよりもセイヤ、君は私にクレープをくれた、つまりは私もなにか返さなければいけない、何か欲しいものとかあるかな?」


「欲しいものですか?」

そう言われても何も思いつかない。

力が欲しいかと言われてもいや、別にって感じだし、なにか作り出す時に足りないものを別の何かで補えてるし。

それならお米くらいかな?と思いながら俺はお米を求めたすると。


「お米に関しては近いうちに品種改良ができる人が見つかるはずだよ」

マジですか!?そんなことを言われ俺はワクワクとした気持ちでいっぱいだった。


「他にはないかな?」


「特には無いので大丈夫です、またそのうち言います」


「分かった、セイヤの要望が来るのを待ってるね」


そう言いアルテナさんは俺を自室に戻してくれた。

俺は自室に帰ってきて、風呂に入り少しだけ小説を読み寝ることにした。

明日から祭りか、朝のランニングは無しかなと考えながら。

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