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新しい出会い

かなりの問題があったのでだいぶ編集しました。

申し訳ありません。

この世界にきて4日目、朝食を済ませた俺は暇を持て余していた。


今日はプリンを作くろうかとかなどと考えていると、目の前がグルグルしだした。

これは転移魔法!これをしてくるってことは…


「アルテナさんですか…」


「やぁ!暇そうだから呼んじゃった」

あれ?なんだか口調がおかしくないか?こんなラフな口調の人だっただろうか?


「あの時は神としての威厳がね」

あれ?今普通に心を読まれなかったか?いや気のせいだろう、リリにも言われた顔に出やすいと。


「気のせいじゃないよ〜普通に心くらい読めるよ」

やっぱり気のせいじゃなかった!


「それで、なんで呼んだんですか?」

もうこの神様はぞんざいに扱っていいだろうと思いつつ問いただしてみた。


「ぞんざいに扱うのはやめて欲しいな〜これでも一応創造神なんだから!それで呼んだのは暇そうだから!」


「暇そうだからって、理由で呼ばないでくださいよ」


「実際暇だったでしょ?それになんか色々とやってるみたいじゃん」

それは杏仁豆腐の話だろうか?それとも親睦を深めようとしてることだろうか?


「その両方だよ、今私とここで、親睦を深めようじゃないか!」


「はぁ〜わかりました、じゃあなにします?」


「とりあえずお茶にしよう!」


そういってアルテナさんは机と椅子を創り出した。

机の上にはコップとティーカップが乗っている。


俺紅茶系飲めないんだよなぁと考えてると。

「じゃあセイヤにはジュースね」


ジュースって子供扱い、あと呼び捨てにされてちょっぴりドキリとした。


「呼び捨ての方が親睦を深めやすいでしょ?」

まぁ確かにアルテナさんの言う通りだ。

呼び捨てで呼ぶ方が何となく距離感が縮まった感じがする。


「セイヤも呼び捨てでもいいよ!」


「いやさすがに神様に呼び捨ては無理です」

いくら呼び捨てでもいいと言われても相手は神様だ、さすがにそれははばかられる。


「まぁセイヤがそういうならそうしようか」


そして俺らは椅子に座りお茶をした。

お茶請けはクッキーだった。ジュースにクッキー子供扱いである。まぁ神様からしたらみんな子供の様なものなのだろうか。


「そうだね、生きとし生けるもの全てが我が子のように思えるよだからこそ、私はこの世界が傷つけ合わないようにしてる」

それは神様の力で戦争を起こさないようにしてるということなのだろうか。神様がいるからこそこの世界は平和なのだろうか?


「でもたまに欲深い人というのはいるんだよね」

それはあの二人の話なのだろうか?それはもう終わった話だから思い出せないで欲しい。


「そうだね、でもごめん、謝らせてほしい」

そういってアルテナさんは頭を下げた。


「いやいや、頭を上げてくださいよ!あれはあの二人が悪いのであってアルテナさんは悪くないじゃないですか」


「ううん、それでもだよ」

アルテナさんにはアルテナさんなりの何かがあるのだろう、ならばそれは受け取るべきか。


「わかりました、謝罪は受け取ります」


「ありがとう」


それからはしばらくお互い無言でお茶をした。

そう言えば文字が読めるようになったから本屋でも行くかと考えてると。


「セイヤにはやりたいことが出来たみたいだね、じゃあ元の場所に戻すね」

そういい目の前がグルグルとしだした。


その後ベッドの上に寝転がった状態だったので戻ってきたのだろう。


本を読めるようになったので、本屋に向かおうと思い外に出た。本屋まではすぐだったので読む本をピックアップしていく。


ここはやはり定番物の恋愛小説に、英雄譚の物語だろうと思いこの2つを選んだ。


おれはそのまま帰らずに、屋台を見て回ろうと思っていると串焼屋の前に1人の少女がいた。

その時は特に気にもしてなかったが、俺が串焼を買い食べようとするとジーっと見てくる。


串焼を動かすとその串焼に向かって顔を動かしている、もしかして食べたいのだろうか?


「食べる?」

そう聞くと少女は思いっきり首を縦に振った。ヘドバンさながらの勢いである。


すると串屋のおっちゃんから忠告が入った。

「やめときなあんちゃん」


「え?なぜです?」

もしかしてこの世界でも事案が発生したりするのだろうかと思っていると。


「その子は孤児だいつもは孤児院にいる、抜け出してきたのかそうやってもの貰いしてるのさ、一時的に与えたとしても、それは一瞬の出来事にしかならないのさ」

おっちゃんも思うところがあるのか黄昏ながら言う。


しかし俺はそれを無視して少女に串焼を渡した。

「あと何本食べたい?」


そう聞くと手を3にして教えてくれた。


「おっちゃんあと三本くれ」


「はぁ〜知らないぞ俺は忠告したからな」

そう言いながらもおっちゃんは串焼きを三本作ってくれた。


少女が串焼きを食べ終わるのを待ち、俺は少女に名前を聞いた。

「君の名前はなんて言うの?」


「私はアイリスっていうのお兄さんは?」


「俺はセイヤって言うんだよろしくねあと孤児院には何人子供がいるのかな?」


「私を含めて15人はいるよ!」

ふむ、孤児院だからシスターさんとかもいると考えるとあと50本くらいは必要だな。


「おっちゃん、串焼きあと50本焼いてくれ金ならある」


「おいおい、マジか」

そう言いながらおっちゃんは串焼きを焼いてくれた。


「時間かかりそうだから後でまた取りに来るわ」

そう言いアイリスを連れて買い出しに行くことにした。


「アイリスの所では大抵何を食べてるんだ?」


「スープとパンくらい」

それはひもじいだろうマジックボックスは無いだろうから日持ちするものを選ぶべきだと考えて、俺は干し肉を大量に買った。


そのままアイリスが欲しがった食べ物を買いながら、串屋ののおっちゃんの所に戻る。


もう焼きあがったのか、紙袋を渡された。

金額を払いその場を後にした。


アイリスに案内されてたどり着いたのは古びた教会があったところだ。


「ここが孤児院か」


「こら!アイリス!また抜け出したわね!」

そう怒声が聞こえそちらを見るとシスターさんがいた。

シスターさんの手はやせ細っていて、ここの食生活が普通ではないことを理解した。


「あら、隣にお客様もいらしたのね」

そう言われ俺は会釈をし、今日あった出来事を紙袋を渡しながら話した。


「まぁアイリスがお世話になりました、アイリスもお礼を言いなさい」


「ありがとうセイヤ!」


「こら、さんでしょ」


「いえ、いいですよ、子供は純粋なくらいがいいので、やっぱりここの経営って厳しいんですか?」

俺はそう聞くとやはり厳しいらしく、ある程度の寄付で何とかなっているみたいだった。


「あのよければ」

そう言いながら俺は銀貨を10枚程取り出し渡そうとした日本円にして10万円である。


「いえいえそんなにも貰えないですよ」

シスターさんはお断りしたが俺は無理やりにでも握らせ、そそくさと退散することにした。


そのまま魔王城に帰り、俺は早速買った小説を読むことにした。

最初は英雄譚の方を読もうと思い読んでいると夕食の時間になった。


俺は今日あったことをリリに話した。


「孤児院かぁ今の政策だとそこまで手が回らないんだごめんね」

さすがにリリでもダメそうだった。


そのまま夕食は終わり、俺は自分の部屋に戻ってきた。

今日は魔法の練習をしよう。

ピックアップした中にインベントリがあったが、それはマジックボックスで解決された。


他には透明化の魔法もピックアップしたが魔力を垂れ流してる状態だし、影王さんがいるから姿を隠す必要が無い。


戦闘経験なんてないし、影王さんが守ってくれるしと思い自分の戦力が上がる魔法は必要ないことに気づいた。


あれ?覚える魔法なくない?

そう思い、ガッカリしてると影王さんが現れて身体強化を覚えるといいと教えてくれた。


身体強化とは体に魔力を流し纏わせて体を強くする魔法だ。

よし、影王さんにオススメされたしこれを覚えようと思い練習を始めた。

体に魔力を流す感覚をまず体に慣れさせる。

体中の筋肉という筋肉が悲鳴を上げ始める、これはまずい!すぐ止めようと思ったが遅かった。


「痛たただただ!」


「大丈夫?」


「だ、大丈夫です…」

影王さんに心配をかけないようにしたが体中が痛い、筋肉痛みたいだ、身体強化はそもそも体を鍛えないといけないのか?と考えながら俺は寝ることにした。

さすがにこの痛みの中別の魔法を練習する気にはなれなかった。

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