紀州の追跡者 ほら編
つまらぬ戯言につきあう、物好きもいたもんだ。
さて本題にはいろう。記憶の容量は限られている。
つまらぬものは、捨てられる。
知っているか、介護福祉士の仕事を専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者のこと。
夜も昼も働く、ブラックいやホワイト企業に勤める。
そんな俺の背中が凍る思いをした日の記憶を
あれは、鮮明に覚えている夜勤の日
真っ暗闇を俺は殉死、いや違う生きている。
巡視していたとき
そっと音を立てず部屋に忍び込む
生きているか
吐息を確認する。
コツン
足に何か当たった。
下を向くと、そこには、、、、
目
これは目が落ちている
ギャアアア
俺は思わず叫び声をあげる。
同志たちがゴキブリのようにやってくる。
「どうした、紀州。」
指を刺す。
同志も凍りつく。
「目だな」
どうしていいかわからない俺たちは医療スタッフの応援を依頼する。
そして医療スタッフの到着。
医療スタッフは素手で目を取る。
「義眼落ちちゃったのね、こわれてなくてよかった。」
ぎ。。。が。。ん
「ほら、うるさくしちゃ起きちゃうわ。持ち場に戻って。」
ほら、、、、
その言葉で時が動き出す。
良眠を守るのも俺の仕事。
これが俺の体験した
ほらーーーー
まさしくホラー体験
俺は介護に生きる紀州の追跡者