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11番目の白ウサギ  作者: 青羽
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第1話 チェシャ猫①

いくら歩いたのだろうか。

チェシャ猫は一向に現れない。


歩いていれば会えると言った芋虫が疑わしくなってきた。

チェシャ猫どころか他の生き物もいない。


一回休憩しようと、切り株に腰をかけ空を見上げる。

木々の間から見える空は澄んでいて、時折吹く風が心地よい。


すると突然、空中に()()が現れた。

にやにやした大きな口でふわりと浮いている。


驚いて目を見開くと、猫のような()()は嬉しそうに近付いて来た。

「やあ、元気かい?『白ウサギ』」


この声、聞き覚えがある。

あれは確か夢の中…いや、現実で聞いた声だったのだろうか。


「そんな難しい顔しないでよ。それより、チェシャ猫を探しているんでしょ?」

そうだった、早く会って話をしないと。

「チェシャ猫を知ってる?」


「チェシャ猫を知ってるか知りたい?答えはね、もちろん!

だって君の目の前にいる猫こそチェシャ猫だからね」

より嬉しそうにチェシャ猫は空中をくねくね動き回る。


「『白ウサギ』、ようこそ不思議の国(ワンダーランド)へ」

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