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『過去の檻に刺さった鍵は』

あの日のキミは泣いていた

弱くて辛くて朝を恐れて

後にも先にも味方はいなくて…

涙の夜に沈んでた



きっと世界はキミを嫌ってる

だからこんなに苦しいんだ

現実なんて全てが悪夢

逃げ場も無くて堕ちてしまう


優しく手を差し伸べるけど

多分ボクとキミは触れ合えない

どんなにキミの想いを知っても

ボクは救う術を持っていない



Realがキミを踏み潰す

何度も何度も負けてしまった

過ぎた時間は掴めない

後悔なんて死ねばいいのに…



ボクにはキミの全てが解る

前に進む勇気が持てない

声さえ誰にも届かず仕舞い

独り嘆いた 心が折れて…



気持ちが小さくなってゆく

最初の意気込み 忘れてしまった

残った想いは哀しみの欠片

そんなものさえ保てない



辛かったなら泣けばいい

誰かの言葉が思い浮かんだ

いっぱい吐いて楽になろう

其で全てが変わるなら…



選んだドアはハズレであった

アタリの道へ出たかったのに

開けた先には苦難の壁と

冷たい蒼空がキミを迎えた



攻略なんて何にもない

教わる人も其処にはいない

キミが決めた事なんだから

足跡消すのもキミがやるんだ



願いが叶うのはいつの日か

一度は希望に頼って想いを馳せた

叶わなければ意味がない

強く願った想いは届くと…



この想いを見つけて下さい

早く救って出口を下さい

これ以上は望まない

だからお願い…どうか神様…!




キミの想いがどうなったのか

答えはボクが証明だった

キミは過去のボク自身

弱かったボクの記憶が見せた

脆くて重い灰色の舞台



ボクは世界から自分を消した

欲を言えばキリがない

だけどこんな末路を描いてしまった

強くなれずに終った現実



理想だらけの世界なら

きっともっと巧く歩けた

違う扉を開けたと思う

明るい景色が見れた筈だった



ボクは世界にいない者だけど

世界にいる者達を見守っている

手助けなんて出来ないけれど

共感だけならボクにも出来る



諦めないでなんて言えないよ

目を逸らしたって怒らない

逃げたって別に悪くない

決めつけるのは自分だけだから



「また、頑張ればいいんだよ」って

誰かが言ってくれてたのかな

次があるって失敗忘れて

結局、何を頑張ったんだろう



世界には沢山の想いがあるけれど

一つ一つを掴み取れる訳じゃない

触らなければ見つからない

どれが要らない感情かなんて



もう一度願ったら…

そんな気持ちが迸る

やり直せるならまた、生きたい

今度は躓いたりしないから




誰にとっても愛しくて

楽しさばかりが溢れてる

自分の全てを解放しながら

笑っていられるボクがいるんだ…。

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