第四話 出会い
お久しぶりです。ぜあです。最近色々バタついてたこともあってなんもかけてませんでした。
学校内の紹介も済み、少し落ち着いた頃。
ふと、校舎から少し離れた建物にふらっと立ち寄る。
学長から「学生寮」と説明された場所だ。
えーっと、僕の入る寮は……あった。「Unworlds」…どんな人がいるんだろう。異世界とは言えど学校。今度は馴染めるだろうか。不安だ…とりあえずお金は切らさないようにしなきゃ…などと被害妄想を膨らませながら立ち止まっていると、ちょうど寮の扉が開き、出てきた人物と目が合った。
長身の、黒い猫の獣人。スマートな見た目とキリッとした目に、少し身構えてしまう。
「ん?君…確か編入生の…」
「あ、はい。新しく入りました、ユーマ=シルヴァです。アンワールズ寮でお世話になります。よろしくお願いします」
ガチガチに緊張していた。僕を見る目つきがとても鋭い。受け入れられなかったらどうしよう…
「そぉ〜かぁ〜!うちの寮に来てくれる子やねんな〜!よろしくな〜!」
見た目に似つかない少し高い声で、しかも関西弁。で抱きついて頬擦りされた。
「寮の扉の前で何してんだショタコン野郎」
「失礼やな!ただの挨拶がわりのスキンシップやがな〜」
彼の後ろから出てきて声をかけたのは体格の大きい熊の獣人。黒猫の彼ほど背は高くないが、そこそこ高い方だ。
「うちのモンが失礼したな。といってもこれからこいつとも住むことになるんだが…俺はベグ=ブロンズだ。この寮の副リーダーをしている。ようこそ、我らが”アンワールズ”へ」
副リーダー…じゃあリーダーは別にいるのか。
「んで、オレがこの寮のリーダー、シディ=クラウンさんやでぇ。気軽に『クロ』って呼んでや」
あんたがリーダーだったんかい。思わず心の中でツッコミを入れる。
「よ…よろしくお願いします...」
「なんや元気ないなぁ?お兄さんの胸に飛び込んでくるか?」
「いきなりお前がちょっかい掛けるから疲れてんだろ。とりあえず荷物とか置かせてやりな。俺は出てくる」
「出てくるってどこ行くんです?」
「ジムだよ。これぐらいの時間からいつも行ってるんだ」
「うへぇ〜…毎日毎日飽きひんなぁ…」
「お前はもっと筋肉をつけろ。そんなひょろひょろだから舐められんだよ」
「ちゃんと戦えるだけの力はあるわ!」
言い合ってる二人をよそに、そそくさと寮に入る。寮は整頓されており、リビングを中心に扉がいくつかある。どうやら生徒ごとの部屋があるらしい。慣れない場所でいきなり大部屋は抵抗があったのでありがたい。
部屋はだいたいビジネスホテルぐらいの広さ。ブラシやら日用品はいくつか備え付けられている。迷い込んで何の荷物も持っていないだけにこれもまたとてもありがたいものだった。
部屋探索に夢中になっていた時だった。
「なんだとォ!?」
外からだろう。怒鳴り声がかすかに聞こえた。