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ᓚᘏᗢ 蚊取り線香と仔猫と小火 ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 ある夜、猫に起こされ、エサを与えに一緒に台所へ向かう。

 猫がエサを食べている間、家族の様子を見に部屋を覘くと蚊取り線香がひっくり返っていた。

 原因は知れている。犯人、いや、犯猫はお前だ。仔猫ッ!


 家の庭は家族の趣味で植物で覆われている。植木鉢やらなんやら。水溜まりとか放置すればそこで蚊が繁殖してしまう。そのためか蜘蛛もよくいるのか、蜘蛛の巣もあちこちにある。

 虫よけスプレーって余程しっかりと塗らないと効果が薄いらしい。

 まあ、よく虫に刺されるということだ。

 だから蚊取り線香がよく、しかもあちらこちらに点いている。当然夜中も蚊取り線香が活躍していた。


 灰などを片付けていると畳が焦げていた。

 布団など燃えやすい物の上に蚊取り線香が落ちていたとしたら、と思うとぞっとする。夜中、皆寝ている時だったのだ。私が見に行くまで家族は寝ていたのは事実だ。

 畳の上であっても時間が経っていればどうなっていただろうか。もし私が猫に起こされていなければ……。

 未明、3時半ぐらいだったろうか。これが朝になるまで気付かなければ焼け死んでいたかもしれない。

 暑くても夏だし寝苦しい程度で、二度寝してたり、とか。熱いのは火事だったとか笑えない。




 放火未遂犯が暴れて反省していなかったので、風呂場に閉じ込めて封印した。

 少しは懲りたかと見に行くと、タイルが冷たくて気持ちいいのか、腹出して寝ていたのだった。




 成猫のエサを仔猫がどうしても食べてしまう。

 エサを与えた量を分かるように一度食べてもそのまま全部食べるまで放置していたのが悪いと反省した。

 老猫は食べる回数は多いけども、一度にたくさん食べないから、量が分かり難いのだが、毎回食べ終わったら片付けることにしたのだ。

 仔猫は連れて来られた時に風邪を引いていたようで、薬も与えられている。だがエサと一緒に食べるときと、食べずに成猫のドライフードを食べたりしているときがあるので、困る。

 これでちゃんと薬も食べるようになってくれたらと思う。

 できれば姉が連れ帰ってくれたらなあ、と思わずにはいられない。


 姉なもんでざまぁとか出来ない。家族もいるし。


 しかし、猫も減ったしちょうどいい、などとほざく輩は滅びてしまえ、と腸が煮えくり返るというやつだ。

 仔猫の末路がどうなろうと知ったことか、と仔猫の里親をテキトーに探してしまおうかと内心本気で思っている。




 姉、仔猫拾ってくるの4度目なんだよな。いや今飼っているので5回か。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ひええ……危ないところでしたね(-_-;) タイルで寝ているの可愛いですけどお姉さまには困ったものです。 元気にすくすく早く丈夫な成猫になりますように!!
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