お仕事開始!
美澄が出て行く時の笑顔が何故か引っ掛かる…
ウインドウ越しにヘッドライトが走り去って行く、今のでバッチリ眼も覚めたしソロソロ次の入荷の時間だ、店の奥に在る時計の針は其の時間を差している。
美澄が出て行く時の笑顔が何故か引っ掛かる、此のレジの前で良く見るあの女性の笑顔と何か雰囲気が違って居る…。
さて考えるのは後にして残りの時間は入荷と朝の忙しい時間が待ってる、気合入れて仕事しよう其のタイミングで配送のトラックが止まる、作業開始だ!。
忙しい朝の御客様の対応続けてもう直ぐ上がりの時間が近付き、朝のパートさんもやって来る。
「お早う御座います!」
「お疲れ様!」
最後のレジ集計も終わり是でお役御免バイト終了!
「お先に失礼します!」
「ご苦労様!」
店を後にして階段を下って行く、今日は大人しくしてるって言ったから何をしようか?、なんて思っていたが自宅の前に停まる相棒を見て一気にその気持ちも急降下する。
ベッコリ凹んだタンクを見て気持ちも凹む…、タンクを取り寄せ乗せ換えようか…、暫くバイクを見下ろして佇んで仕舞う。
「イヤ、直そう!」
先ずはアレを使って大まかに凹んだ所を…。
気を取り直して玄関を開け家の中に入ると炬燵の上に食事に支度がして有り、出社ギリギリ迄居たんだろうな、未だ温かい朝飯が並んでる、俺の好物が幾つも並んでる。
<ご飯食べて元気出しなさい、お姉ちゃんはお仕事行って来るけど危ない事しちゃダメ!、今日は大人しく家に居なさい、なるべく早く帰るからね♥>
(⋈◍>◡<◍)。✧♡、こんな顔してるのが思い浮かぶ、温かい物は暖かい内に頂こう。
食事を頂きながら相棒に修理と言うか模様替えとでも言うのかイメージを考える、白い車体に濃淡のブルーのラインだから思い切って全く別の車体の様に、此の世に一台だけにして誰が見ても俺の相棒だと判る様に…、等と考える、アッ勿論美味しく頂きましたヨ、多分寝る時間削って作って呉れた筈ですから…。
「携行缶と速乾性のボディーパテ、空気入れに耐水ペーパーに養生テープ、ワイヤーバフのサンダー後はスプレー缶と縁取りされた紅いメーカのステッカー、そうかマスキング用の新聞紙が無い、まぁ良いかパテが乾く迄の間に店で買って来れば…」
燃料閉止してパイプを外し延長用のホースを繋ぎ携行缶へ移して行く、其の間にサイドカバー、シート、テール一式を外す、そして空に為った燃料タンクを外す。
シッカリキャップを締めた携行缶を離れた所に置き車体も同じく離れた所に停める、サンダー使うんだ火花が出ても影響の無い所にって事だよ。
何でそんな道具が有るのかって?、自分の乗る車両だし田舎に居る時には車屋の親父さんに整備の仕方叩きこまれた、専用工具じゃ無いと駄目な所以外は自分で行う、きっと俺の成りたい仕事に就いたら必ず必要に為る筈だから…。
一風変わった仕事なんですよね…




