「何処にも行かないよ…」
やっちまったよ…
(-ω-;)ウーン
「何処にも行かないよ…」
其の言葉を受け取ると思いっきり抱き着かれる。
「マサキ!、マサキ!、良かった生きてるのね?、何処が痛いの?、何処を怪我したの?、でも良かった!、良かった!、良かった……」
最後の方はすすり泣く力の無い声に変わった、何か凄く悪い事をした気がして来たんだけど。
(¯―¯٥)
これ俺が悪いのか?、確かに布団じゃ無く畳の上に無造作に転がってたのも悪いんだが、其れでもこんなに取り乱す様に泣かれる事なのか?、力尽きた様にでも見えたんだろうか?
(・・?
「マサキ、マサキ…」
俺マサキじゃ無いんだけど…、相変わらず抱き着かれてますしそろそろ否定した方が良いんだろうか?、まあ良いか落ち着くまで此の侭でも…、良い匂いしてるしそして温かいし…
暫くそのままで居たんだが、何か妙に静か何だけと…
(・・?
此れって…、もしかして寝息じゃ無いんか?
(・・;
間違い無い、寝落ちしてるよ…
(¯―¯٥
泣かれるよりは良いか…
「美澄…、美澄!」
声を掛けても反応無いし、そっと脇に下ろすとさっき泣き叫んでたのが嘘みたいに幸せそうな寝顔だ。
(。・_・。)
抱き上げて隣の部屋へ運ぶ、持ち上げる時に右脚が疼く…。
流石に無傷とは行かなかった様だな…。
(^ ^ゞ
美澄を起こすのも可哀想で玄関に置かれた買い物の品を仕舞い、シャワーを浴び着換えを済ませて部屋を覗くがまだぐっすりお休み中、時計を見ると時間は22時30分を回ってる…。
「行ってきます…」
走り書きのメモを残し寝顔に声を掛けて照明を落とし、そっと玄関のドアを締め、ゆっくり、ゆっくりとキーシリンダーに挿した鍵を廻すと小さな音を立て鍵が掛る、少し早めに家を出て店へと続く階段を登る、頂上が近付くと段々明るくなり深夜でも眠らない煌々と照らされた店の灯り。
「お疲れ様です!」
当番のバイトさんに声を掛けてバックヤードに入り上着を羽織る、さてお仕事スタート!。
「いらっしゃいませ!」
「有難う御座いました!」
何も変わらない何時もの風景、元気に努めて元気に声を出し接客して行く、毎日のようにお顔を拝見する御客様、中には時々いらっしゃるお客様も混じる元気な御客様、御仕事で疲れる御顔も混じるけど元気が伝われば良いと元気にお声を掛け続ける、勿論無言で帰られる方もいらっしゃるが殆どの御客様が少しだけ元気を受け取って戴けたかの様に笑って貰える。
「お願いしますね!」
本日のこの時間帯最後の御客様は笑ってレジに立たれた。
「お預かりいたします!」
手早くレジに打ち込みながら袋に詰めて行く、疲れて居られるが笑って呉れて居る。
ホッとするよな見知った顔の笑顔って、ショックだったな今日の泣き顔は…、
反省する所が沢山有る如何すれば何時迄も笑って居て貰えるんだろうか…。
如何すれば笑って貰えるんだろうか…
(-ω-;)




