掛ける言葉を探して返す。
気が乗らない時は…
「良い子だねマサキは…」
今度ばかりはハッキリ聞き取れたんだ…。
「行ってらっしゃい!」
(*>_<*)ノ
「危ない事しちゃ駄目だよ?、行ってきます♥」
(*´∀`*)
笑って手を振り出掛けて行った。
「さてどうするかな…」
この後何時もの巡回に出ようと思ってたのだが何か気分が乗らない、こんな時は出ない方が良い碌な事にならない。
「晴れてるから洗車するか!」
準備して洗車を始めると気になる所が見付かる、リアのスプロケが少しお辞儀し始めてる、前回チェーンの張り調整時には気にもならなかったが…。
「チェーンと一緒に交換するか!」
思い付いてその足で◯海部品へ、店頭にスプロケも有り購入して自宅へ引き帰す…。
朝の気が乗らないのに出るんじゃ無かった、サイドタックル喰らった…。
転倒せずには済んだが、先を急ぐ並走配送の軽トラのフロントが狙う様に右脚へ…
車体じゃなく脚へ狙った様に入って来た、其の脚に押されたタンクが見事にベッコリ凹む…。
「やっぱり気が進まぬ時は出るもんじゃ無いな…」
其の侭警察に連絡するも当事者同士で連絡したのも有り、然も相手が見落としで接触した事認めてる事を告げると…。
「人身にしますか?、物損で済ませるなら受け付けはして置きますから、示談で後で保険請求の時に必要なら事故証明発行しますんで現場確認しなくて良いですよ!」
とまあこんな感じだ相手の保険屋聞き出し電話で交渉し争う心算も無く、示談に応じる旨伝えると掛る費用は保険金にて支払う事も決まる、其れで現地解散に為る、警察も保険屋も連中は見にすら来ない、一応病院行って診察受けて診断書摂り打撲で全治二週間、其の後バイクの写真とタンクの交換費用一般的な金額見積もりも取って本日の自由時間は終わって仕舞う、後は保険屋の書類の到着待つだけ。
自宅に帰り少しだけ疼く足を摩りながら出かけるんじゃ無かったと改めて思って仕舞う。
「出るんじゃ無かった…」
大きな怪我で無く済んだ、其れで良しとしようそうして目を閉じた…。
虫の知らせ此れは馬鹿に出来ない、何時も置いた場所にキーが無い、置いた筈の財布が無い、何か何時もと違う、此れは何度も経験した此の後も、何度も、何度も、何度も…。
何か顔の上に生暖かい物が…。
「起きて!、起きてよ!、起きてよマサキ!」
思いっきり肩を揺さぶられ、金切声で泣き叫ぶ声がする。
「マサキ起きて!、お姉ちゃん置いて何処にも逝かないでよ!」
完全に熟睡してたのに行き成り現実に引き戻された。
「お願いだから逝かないで…、お姉ちゃんとずっと一緒に居てよ…」
眼の前に顔をクシャクシャにして泣いてる美澄の顔が有る、俺の顔の上にだけ温かい雨が降ってる、生暖かい物の正体は是だったんだな…。
掛ける言葉を探して返す。
「何処にも行かないよお姉ちゃん…」
生暖かい物の正体は是だったんだな…




