「行ってらっしゃい♥」 (⋈◍>◡<◍)。✧♡
如何すりゃ良いんだ?
左腕に掛る重みと規則正しい寝息が此の女性が確かに此処に存在する事を伝えてる、聴きたく無かった答えだが、それは間違い無く此の女性が発した言葉…。
仮に俺が姉の事を知って居たとしたら如何だろう?、生れ出る順番が違う、立場が違う、俺の生れ出た順番では過去に在った事である、確か学友達が言ってた言葉…。
「姉ちゃんは怖い!」
「姉ちゃんには勝てない!」
そんな言葉を聴いても実感が湧かず、実感が無いからそんなもんなんだと思った位、既に学業も終了していたし其の地に向かった日に初めて姉の話を聞いた、だから彼らに聴く事等出来はしない、生きて居て呉れたらどんな女性に為って居たのか?、逢って見たかったとは思ったが…。
左腕に乗る寝顔を見て想う、こんな風に可愛い人に成ったのか?
親父に見せて貰った若かりし日の写真、其処にはイケメンな親父、旅先で撮った事が南国特有の背の髙き南国椰子と親父の相棒とお袋、何で此の二人の遺伝子が俺の表面に現れなかった?、我が身を顧みてそんな恨み言の一つも云いたく為る…、弟と妹はシッカリ受け継いでいるのに俺だけがブが付く造作なんだよな…。
そんな詰らん事を考えて居たのだが直ぐに考えを正す、今眼の前に居る美澄は誰を見て居るんだろうか?、俺で在れば良いのだが、見ているのは俺の後ろに弟さんを見ているのだとしたら…。
「マー坊…」
其の呼びかけともぞもぞと動く頭、抜けていた腕の力が引き寄せる様に動き、俺を其の考えから現実へと引き戻させる。
「お仕事なんだからちゃんと寝ないと駄目だよ、起こして上げるからね…」
「判ったよ…」
時計の針は十七時を指してる、三時間は眠れるか…、バイトとは言え仕事だ居眠りする訳には行かないしな、もう考えるのは止めよう、そう思ったら眠気が襲って来るそこで意識を手放した。
「ほ〜ら、マー坊起きて!」
「ん~~」
「お寝坊さんだね~」
「あゝ今起きるよ…」
しっかり寝ていた様だ、左腕に重みは無く鼻孔には食事の良い香りが届いてる。
「お早う♥」
(#^^#)
「お早うございます…」
「まだ寝ぼけてるのかな?」
「起きてるよ…」
「じゃあ何で敬語なの?」
(?_?)
「敬語なんて使った?」
(・・?
「おはようございますって?」
「寝ぼけてる見たいだね…」
「でしょ♥」
(⌒▽⌒)
「大丈夫もう眼は覚めたから!」
「ほら顔洗って来なさい!」
「判った!」
言われた通り面を洗って来るか…、頭の中も霧が掛かった様にモヤモヤしてる、少しぬるま湯見たいだった水も幾らか本来の冷たさに戻り、俺のボケた頭を醒ますのに丁度良い。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい♥」
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
暗い階段を駆け上がり頂上付近が段々明るく為って来る、そう俺の務めるコンビニの灯だ、もう考える事を止めた無駄な事を今考えてもしょうがない!
送り出された時の笑顔は誰でも無い俺に向けられたんだ…。
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
俺に向けられた物だ!




