あ〜あ、治らんなこの癖は…
また損な事を…
通過しミラーにて確認して居た。
気には為ったがオッチャンじゃな…、女性なら解らんでも無いが自分の車輛位は直せるだろ?、外観にダメージ無いしあの車のシンプルなエンジン、不調に為る箇所なぞ決まってるしな…。
更に走り目的のショップを眺めたが、出物は無い様だ声を掛けて捕まってもしょうが無いからな。
「もう少し足を延ばすか?、嫌、ショップは無かったよな此の先には…」
少し考えたが此の先には田園風景が広がるし、其の先は西瓜畑、そして空港だよな…、そんな先のショップじゃ保証付けられても持ち込むのが大変だ。
「引き返すか…」
フロントを来た方向へ向け走り始める。
「まだやってんの?」
そのコンビニの駐車場には行きに見た車がまだ停まってる、フードも開けた侭だ…、何か買ってくれているとしても迷惑になりますよね…、結構お客様の車停まってるし、出入りも多くお客様の回転が早い、然も停まってるのはド真ん中だし。
「どうするかな?」
今朝は売れ残りも無くて空きっ腹、やっぱり気に為り少し走ったが引返し立ち寄って見る事にした、店に入り菓子パンとジンジャーエール購入し、取り敢えず胃に放り込みながら様子見て手当て無理そうなら車屋へ連絡する様に声を掛けよう。
他所の店だし、と言うよりライバル店そんな義理も無い…、えっ私ですか?、私の制服は青の縦のストライプです判ります?。
エンジンルームを覗き込んではいるのだが何かしている風にも見え無い、因みに工具類も持って無いと言うか工具すら出して無い?。
「工具も出さず何してんだあのオッチャン?」
思わず口から言葉が漏れて仕舞う。
田舎者の悪い癖が出て仕舞い放って置けず声を掛けてしまう、駄目だよな何時まで経っても変らない…。
「どうされました?、手伝いましょうか?」
「き、君機械の事判るのか?」
「多少ならば…」
「助かった!、ガス欠位の事かと思ったんだ!」
「どんな感じです?」
「掛るが加速しないらしいんだ!」
「らしいって?」
らしいってどう言う事?
「一寸見せて下さい」
エンジンルームを覗きオイルの残量と汚れを確認し残量充分、後五百キロは行ける焼付きじゃ無いな、だとすると後は二箇所か?。
「エンジン掛けても良いですか?」
「キーは付いてるから、詳しい事は聞いてくれ!」
「はい?…」
言い残してオッチャンは店に駆け込んで行く、まあ良いか掛けて見れば原因も判るだろう?
運転席に回り込みドアを開けて固まった!
「コレオッチャンの車じゃ無い……」
まだまだ此れから!