「お帰り!」
バイト明け今日も何時もの予定だが…
「お先に失礼します!」
「お疲れ様!」
信号を渡り階段を下り降り、自宅の玄関を開けると何時もと一寸違ってるテーブル替わりの炬燵の上に可愛い封筒が置いて有る何時もメモされた紙が置いてるが今日は封筒?、封はされて無いので恐る恐る開けて見る事にする。
「お仕事お疲れ様♡、朝ご飯は冷蔵庫の中だけどお昼は置いて無いからね!」
どういう事だ?、そう思いつつ読み進む。
「お昼はねあたしの家に置いて有るから、バイク屋さん見に行ったらここじゃ無くてあたしの家に帰ってね♡、渡したカギ使って♡」
そうか鍵預かってるんだよな…。
「何も持たずに来て!、なるべく早く帰るから良い子で待っててね!」
ホントに子供扱いしてるよな…、まぁ良いかそれじゃ今日は東へ行って見るか。
少し北上したが前回通った時は未だ封鎖されていた新しい道が解放されてる…、其処を右に折れ東へ向かう。
「アレ?、こんな所にバイク屋が有るんだ?」
数百メートル進んだ所に真新しいウィングが出来ている、新車がズラリと並ぶ脇に何台かの中古も並んでる、車種から思うに道路工事に伴い移転した雰囲気…。
残念なのは仕事に使うには適さない車種、でも又足を運ぶ場所が増えたのは良い事、左程離れて無いのも助かる此処でなら運ぶのも容易だ。
其の侭何処まで続くか走って見る、北総開発鉄道と並走する道路で終わりになる…。
「一寸気晴らしして行くか!」
線路沿いで二車線の一方通行、ゆっくり流して白井駅から小室駅迄一往復、お邪魔なPCも居ないから二本目はフルに開ける、此処は線路の高さまで掘り込まれ基本風も無い、ギアを搔き上げ速度を乗せて行くメーター読みで振り切れる。
俺の相棒は初期型規制前のYAMAHA製、どれ位出ているかは想像してくれ、作業現場の事故で聴力の一部を失う、其れ迄音で解ってた此奴の調子すら解らなくなる、此処を何度も往復して好調な音を今の耳に叩き込む為にあの日此処に来たんだ…。
「あゝ、今日も御機嫌なんだなお前…」
擁壁に反射しポンコツに為った俺の耳にも届く此の音色、好調な音色が此の耳に届く…。
「さて一寸寄ってから帰るか」
美澄の家に立ち寄り用意して貰った昼飯を貰い、食器を洗い水切りに臥せ自宅への帰途に就く。
「さて帰るか…」
自宅へ向けて走りだす、何故自宅へ?、そう言わないでくれ、流石に主の居ない部屋で大鼾かいて寝れる程の度胸は俺に無いよ、本来小心者何だから…。
「そろそろ行きますか」
もう直ぐ19時に為る時間自宅で仮眠取り美澄の家に向かう、多分帰宅は20時前だから左程待つ訳じゃ無いだろう。
「ただいま!」
「お帰り!
にこやかに笑う顔を出迎えた。
バカップル?




