少しだけ消えた。
想像付かない事は無いけれど…
「ちゃんと聴いてますから安心して下さい」
其れ位しか返せない、他に良い答え等見つかる訳も無い…既に起きてしまった事だから…
「続けても良いの?」
「聴いて欲しくて誘ったんでしょ?」
「ゴメンね…」
「気にしないでください」
「続けるね」
さっき迄と違って神妙な顔つきになる、ここから辛い話に為るって事か…、だからさっき断り入れたんだな。
「会社にも大見得切って言っちゃったから式場探したの、でもね期日までに予約できる所見つからなくて彼方此方探しての、でも楽しかったよ」
「休みも中々合わなくて月に一回位しか逢えないし、仕事が忙しいって式場なんかもあたしが探したんだよ…」
「……」
(¯―¯٥)
「次の休みに逢えた時は未だ見つからなくて、その次に逢える前に見つかってその相談をする筈だったのね…」
「相談しようって逢いに行ったのにヤッパリ止めようって言われて、未だ先で良いじゃ無いかって、今は仕事が楽しいし海外支社に単身で行く話も出てるって、だからもっと先で言いんじゃ無いかって…」
「聞きにくいんですがどれ位の期間だって言ったんですか?」
「五年だって、あたし幾つになるの?、会社だって辞めてるのに…」
「・・・・そうですか」
「まだ早いって言われたけどもう七年も過ごしたのよ、更に五年だよ!、其の上戻って来てから又話そうって…」
如何にも言葉が見つからない、二十歳前の小僧の考え何てたかが知れてるし何を言った所でどうにも出来ないしな…。
「それでね、別れましょって言ったのよ待って何て居られ無いって、そんなもんだったんだって彼にとっての私の事は…」
上を見て我慢してる、頬を伝う物が悔しい気持ちを表してる。
,
「それでね、見つかった式場でプランナーの人が案内した中にね、挙式後の一週間の旅行先に北海道が有ったの、あたし行った事無かったし綺麗な所廻れるのって言われて…、気に入ったの其処にしようって思っってたの…」
「北海道ですか…」
「だから彼にもう良いって言っちゃって、飛び出したのは良いけどこの後如何しようって思った時に此の侭北海道に行っちゃおうって…」
「それで北海道に?」
「うん…」
「宛は有ったんですか?」
「何にも、ただ此の侭行っちゃおうって!」
(o^―^o)ニコ
無理して笑う顔、新たな光る物が溢れてるでも拭おうともしない、手摺に乗せらた手には渡したものが握り締められている、其れがどれだけ悔しかった事かを物語る、何とか少しでも軽くして上げたく為る、其れで…。
「しっかし凄いですね?」
「何がなの?」
「その勢いで北海道迄行っちゃうなんて!」
「そうね!、確かに凄いよね!、何にも後先考えて無かった!」
「以外に思い切り良いんですね?」
「でしょ?」
(o^―^o)ニコ
少しだけ悔しさが消えた様に見えた…。
聞いて仕舞ったし…、でも如何すれば昨日の事に繋がる?、そして今此処に居る事と…。




