街の真ん中
ルーティンワークⅡ
パイプ椅子?
何でそんな物持ちだすの?、そう思ったと思いますが此の店舗はオーナからの許可頂いてます、御客様がいらっしゃらない空白の時間帯が存在する事は承知されてます、なのでレジから離れずカウンター内で座って居ても良い事に為ってます、勿論忙しい時間には座ってる暇など無いですが…。
他の店舗は知らないですよ生涯通して此の店舗しか務めた事は無いですから。
先程購入した日刊ANに眼を通す、ちゃんと代金払って購入してますよ念の為、此の仕事の最大の利点が有る、このアルバイト雑誌三日毎位に刷新される然も月曜日最新の新鮮な情報が乗って居る、未だ深夜帯待ちわびて到着した最新版をコンビニで購入しない限りは誰も見ちゃいない。
お前アルバイトしてんじゃんと突っ込み入れてる人も居ますかね?
探して居るのは正社員か契約社員、此れは粗日課に近い前は毎日購入したんだが紙面が変らないんだ、そして気付く三日毎位に大きく掲載内容が変わる事。
勿論継続して載って居るのも有るんだが大分様変わりする、ずっと探し続けている仕事が在るんだ面接や募集が学校や職安等には届かない仕事、日本の中でも本当に一握りの人達だけが務めている。
何で?と思った人も居るだろうが採用不定期で欠員が発生した時だけしか募集が掛からない、だから眼を皿の様にして全ての募集に眼を通す、だから此の日曜のバイトでこの空白の時間は有難いんだ。
「ふうッ」
眼が疲れる半分程眼を通して眼を上げる、確かに其の仕事以外にも魅力的な仕事は幾つも有った、でも其れじゃ意味が無いんだ、其の為に此処迄来たんだ何年待っても構わないって、そして一人前に為る迄故郷に帰郷しないと…。
「何時になったら帰れるんだろう…」
自然と言葉が零れる…
在る演歌歌手の歌じゃ無いんだが、
マックもネェ!
ケンタもネェ!
コンビニなんぞ有る訳ネェ!
信号ネェ!
電車もネェ!
夜の灯りは月明かり!
笑っちゃうだろコンビニでバイトしてるのに…、でも俺の田舎はそうなんだ、集落外れると人家も無いし街灯も無い、移動中に何か在って助けを呼ぼうにも公衆電話すら無い、だから自分で出来る事は何でも覚え出来るようした。
未だ故郷に居る頃に途中でパンクした、真っ暗な中を助けも呼べる訳も無く、月明かりの中を向こうで乗ってた小さな原付を何キロも押して帰ったんだ。
未だ乗り始めて楽しくなり始めた頃の事、凄く不安だった、勿論放り出して歩いて帰る方法も有ったが、俺は自分の相棒の不調にすら気付かず遅いと不満を垂れていた、だから今回放って置けなかったんだ街の真ん中だったとしても…。
続いて居ります。




