今日は厄日だ、本当に…
何なんだ一体?
お姉さんは北の空を見上げた侭動かない…
もう良いのかな?、眠いし腹減ったし、出物も無かった、今日は厄日だ…、さっさと帰ろう…
「ねぇ…、さっきの事ホントなの?」
「エンジンの事ですか?」
「其れはもう良いの!」
此方に背を向けた侭で言葉を紡ぎ始める。
「さっき言ったでしょ?」
「何回も言いましたよね、専門用語だって!」
「だからそっちの話しはもう良いの!」
「じゃあ何の事です?」
「困ってたからだって…」
「其れがどうしたんです?、もうやめますよ余計なお節介はコチラじゃ迷惑な事らしいから!」
「ゴメンね、少し前にその言葉と同じ事を言われたの…」
「此方にもそんな人が居るんだ?、随分奇特な方ですね?」
「そうだね、下心丸出しで近付いて来るからね…、さっきのエロオヤジ見たいにね!」
「偉そうにしてましたけどそんなだったんですか?」
此方を振り返った顔は何とも言えない複雑な表情をして居る、まぁ同じ括りで視られて居たからしょうが無いか…。
「そうなのよ、下から上まで舐める様に視られてホントに気持ち悪かった!」
「俺の事も同じ様に見てるんでしょ!」
「だから言ったでしょう、ゴメンねって!」
「もう良いです、それじゃ帰りますね!」
「一寸待って!」
「まだ何か言いたいんですか?、そこの公衆電話から車屋に連絡して直して貰って下さい!」
「待って!」
「それじゃ!」
「待っててば!」
手首を掴まれ引き戻される、まだ文句言い足りないのか?、オッサンに言い足りない事も俺に言うつもりかよ?、勘弁してくれ無駄な時間過ごす程暇じゃないんだから!。
「まだ何か言いたいんですか!」
「そうよ!、聴きたい事があるの!」
「勘弁して下さい、こっちには話す事が有りません!」
「御免なさい!、怒らないで話聴いて?」
頭を下げられた、何でさっき迄すんごく怒ってたのに?
「さっきの事もう一回聞かせてくれる?」
「だからエンジンの部品の…」
額を指で弾かれる、眼が怒ってる…
「それは許して上げるからもう一回言って、困ってって言った所から…」
何なんだこの女性は、そんな言葉聞いてどうするの?
「お願い♥」
「まぁ、其れで気が済むんなら…」
(´Д`)ハァ…
「これが最後ですよ、帰りますからね!」
「ウン!」
「はぁ…、困った時は助け合うのが当たり前でしょ!」
「ありがとう…、ありがとう…、ありがとうね…」
「気が済みましたよね、帰りますね!」
そう伝えバイクの方へ歩き出した…。
続きますよ勿論!