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コンビニで手に入るんですか、これ⁉  作者: カビゴンと一緒
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縁を失い、新たな縁と結ばれる。

<コンビニで出会って>編 実は最終回!

 店内を見渡し窓際に席を取る奴の姿が目に入る、奴も俺に気付いた様で手を挙げる。

「ではごゆっくり!」

 ニッコリ微笑む可愛い店員さん学生さんだろうか?、接客としての点数なら満点だと此の時は思ってた、以降は事ある度に此処に来て席の案内やオーダーと何故か必ずやって来る、最後にはGを見るような蔑む眼差しで見下される事に為るとは未だ知らぬ事…、是が初見・・・。


「待たせた様だが随分早かったな?」

 俺も定刻前に着いたと思うんだが?

「ショップで引き取った後に聞きたい事が有って、真っ直ぐ此処に来たんで早めに着きました!」

「聞きたい事?」

「其れは飯食い(ながら)らッて事で」

「そうか?」

 一体なんなんだ?、だったらバイトの時にでも言えば良いじゃ無いのか?、等と思って居たら。


「ご注文お決まりに為られましたらお呼びください!」

「此の儘注文良いですか?」

「ハイ、承ります!」

 先程の女給さんが満面の接客スマイルでお冷を運んで来る、奴は先に来てオーダを決めていたし俺も銀シャリ喰いたい、何処の店舗でも提供され腹に溜まる安価な物、幾等奢りとは言え奴も学生でバイトしてるから高価な物を頼めるわけ無いだろ?。


「ではご注文承りました、では少々お待ち下さい!」

 見ている側が心地良くなる営業スマイル、女給さんはオーダーを厨房に伝えに戻って行った、実に気持ち良い接客である、しかし気味が悪い女給さんのスマイルは見てて心地良いが眼の前にスマイルを湛えるコイツ、野郎のスマイルなんぞお客様としての接客以外じゃ気味が悪い…。


「お待たせいたしました!、熱いのでお気を付け下さい!」

 オーダした物が運ばれて早速食事開始、そう今日も碌な物喰っちゃいない…。


 向かいに座る奴は飯を食ってる最中も不気味?、嫌、何か良からぬ事を頼む心算か?、そんな風に笑ってヤガル、サッサと切り出せ気に為って飯の味も判らんぞ!。

「それでですね早く伝えたくてショップからふっ飛んで来たんですよ!」

「だから何なんだ?」

「バイク探してましたよね?」

「あゝ探してるぞ、今日も収穫無かったがな…」

「250㏄の2stですよね?」

「あゝそうだ」

「V4取りに行ったら有ったんですよ!」

「また冗談言うなって、お前の行ってるウイングだろ今日見て来たばかりだぞ、有ったのはV3の2st、しかも新車じゃ無いか、予算オーバー手が出ないって!」

「それ何時頃の話です?」

「大体3時位だったかな?」

「俺がV4取りに行ったの閉店前の18時30分頃で、其の時車輛の入れ替えの御客さんが居たんです!」

「それ本当か?、車種は判るか?」

「残念ですが既に仕舞われてたんで車種迄は…、乗り出して行く方はデカくてフルカウルの紅い外車だったんですが。」

「其れじゃ何も判らんだろ?」

「そうなんですが社長さんとお客さんの話が聞こえて、下取りに出したのが250の2stらしく過激なのから過激なのに替えたなって笑ってたんですよ。」

「嘘だろ?、冗談じゃ無いよな?」

「ホントです!、だからふっ飛んで来たんですよ!」

「判った明日直ぐに見に行こう!」

「判りました、明日バイト終わったら俺も行きます!」

「ありがとな、じゃあ飯喰っちまおう俺はバイトだからな!」

 (⌒∇⌒)!


 そう一期一会コンビニで知り合わなければ此の縁は無かった、そして望んでいた通りのバイクに出会う、彼女が最後に残して呉れた表情と言葉が脳裏に浮かぶ。

「マー坊!、早くバイク見つかると良いねッ!」


 あの時は受け止めて呉れる者が居るからそうするのが良いと思って仕舞った、其の結果だ…。


 その後は受け止める呉れる者が居ないから別の道に進もうと思って仕舞った、其の結果は…。


 縁を失うと別の縁が繋がる、残念な事だが是は未だ始まりに過ぎない、一度で終る事は無く繰り返され、そして最後は…。


「コンビニで手に入るんですか、これ⁉」

と書き出した此の話今回で<コンビニで出会って編>最終回となります、本編の「昭和最後の4年間に走り抜けた日々」の伏線回収作品ですが此方単体でもお読み頂ける様に纏められたと思います、じゃあ他は?と思われた方に説明を。

<コンビニで知り合い>

・・酒の入ったレジ袋下げてふらふらと店内を行ったり来たり、足元於保(おぼ)つかず転びそう・・・

<コンビニで出会って>

・・はここ迄読んで頂き説明は不要ですね・・・

<コンビニで拾ったり>

・・仕事から帰宅したが食い物が無く元のバイト先のコンビニへ…、22時30分を廻り夏の制服の腕を摩ってる、深夜だそれなりに冷えて来る…、塾の帰り?此の時間だ迎えが遅れてるのか?・・

<コンビニで再会して>編

・・真冬の深夜のコンビニ、Tシャツ一枚で腫れた腕に氷を当てる、脇を皆怪訝そうに…

「怪我してるんじゃ無いですか?」

「此の時間に馬鹿な格好してるんです関わらない方が良いって!」

「良いから見せなさい!」

顔を見合わせ固まって仕舞う…

<コンビニで紹介され>

・・此方はショートの短編で触れてます、構想が纏り次第書き出せるかも・・・


 以上が他のコンビニで一期一会に繋がる話の一部、もし宜しければ本編ものぞいて見て下さい。

 拙い作品ですが最後迄お読み頂き有難う御座いました。

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