何で追いかけて来たのよ…
「ハイッ?、今何て言った?」
鼻を啜る音が響く部屋の中、言いたい事は判るが引く訳に行かない…、だから…、だからこそ今此処で決着付けなきゃ為らない、適当に返答を誤魔化してズルズル時間延ばしてもお互いに良い結果には繋がらない…。
「毎日無事に帰って来てくれるのか、そんな事考えて過ごすのアタシ嫌、何にも特別な事が無くて良いの元気な顔見て過ごせる事がアタシの望み、二度も…」
言いたい事は解る、でも其れは俺の立ち位置が危うい処に居る事を表してる、一人の男として見て貰ってない事を表してる。
「何で判って呉れないの…、何であんな危ない事したのよ…、何で追いかけて来たのよ…、ほっとけば良かったんじゃ無いの?、追いかけて来なきゃもう会わずに済んだんでしょうに…」
(ノД`)シクシク
「???…そう言えば俺何で追っ駆けたんだろ?」
(。´・ω・)?
「ハイッ?、今何て言った?」
(・・?
「俺、何で追っ駆けたんだろ?」
(。´・ω・)?
「アンタねぇ・・・」
(。-`ω-)
段々顔が険しく為って行く、ホントに何時見ても喜怒哀楽が激しいよな此の女性は・・・恐い…。
「マー坊・・言って良い事と悪い事の区別も付かないのかな・・・」
(。-`ω-)‼ポキポキ
指を鳴らし眼は吊り上がり不敵な笑みを湛える、照明を背にした顔には鼻の辺り迄影が落ち、眼は笑って無い、無事に済みそうにない・・・。
「躾け直してあげるから覚悟しなさいね!」
(ΦωΦ)フフフ…
「ご遠慮致します!」
((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
「弟の躾はお姉ちゃんの仕事、トラックのオジサンもそう言ってたでしょ!、四の五の言わない!」
(#^ω^)フフフ…
「だから弟じゃ無いって!」
「我儘言わない!、言う事聞きなさい!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「だから俺は弟さんの代わりじゃ無いって!、俺の姉さんが生きてたらきっとやりたい事を止めないよ!」
「えっ…?」
(◎_◎;)
あ゙〜ぁ勢いとは言え言っちっまったよ…、言うつもり無かったのに…、一緒に歩いて行く事に為れば何れ知られる事には為るだろうとは思ったが其れは今じゃ無いよな…。
「しょうが無いだろ!、あんな悲しい顔で消えてやるって言われたら追いかけるしか無いだろ!、俺だって二回も無くしたく無いしそれで止める事が出来るなら追いかけるだろ…」
(~_~;)
「嘘でしょマー坊もなの?、なら何であたしの言ってること解って呉れないの!」
「美澄と同じで俺も勿論逢った事も無いし恥ずかしいけど教えて貰う迄知らなかったよ…、知ったのも此処に来るホンの少し前の事さ、でも此処に来れる事も夢に挑戦させて呉れたのも逢った事さえ無い姉さんが居たから出来た事」
「だったら尚の事じゃ無い!、如何して解って呉れないのよ!、何でもっと時間掛けて考えないのよ!、死んじゃったら其処で終わりなんだよ!」
そんな風に時間を掛けて考えられれば良いんならどんなに良いだろう、だけどもう余り時間を掛けて居られないんだよ…。
如何して解って呉れないのよ!