「ハハハ、ザマアネェな…」
これでもう何度目だ?
「何でヘラヘラ笑ってられるの!」
「だって二人供足は付いてるよ、ここじゃ後続の邪魔に為っちゃうから移動しよう?」
「判ったわよ!、覚悟しときなさい!」
<(`^´)>プン
毒気を抜かれ車に戻って行く美澄、平気な顔で答えたが俺の指先は僅かに震えてる、そりゃ俺も恐いさ生命は一つ、ゲームじゃ無いんだやり直しなんて効かない、ミスったら其処で終わりジ・エンドさ…。
アレだけ邪魔されたのに後続も対向車も来ない、車線にバイクを停めた今は好都合だが、俺より先にエンジンを掛け走り出す美澄、其れに続きエンジンを掛けようとキックペダルを起こそうとするが右手の指先が震えて上手く引き出せない…。
「ハハハ、ザマアネェな…」
車体を車線の端に寄せ大きく深呼吸、キックペダルを起こし踏み抜きギアを入れ走り出し5分と掛からず到着、自宅のドアを開けると出る時と変らず脱ぎ捨てた服が散らかった部屋、片付けを始めようとする美澄を制して座らせる、片付け始めると気が其れて考える時間を与えて仕舞う。
「片付けは良いから!」
「直ぐに終わるから片付け終わってからで良いじゃない?」
「良いから座って!」
「判ったわよ、座れば良いんでしょ!」
ヽ(`Д´)ノキッ
向き合い座るのだがずっと睨み付けられたまま、相当怒ってるよな無理も無いか…。
「マー坊アンタ何をやったか判ってるのよね!」
「勿論!」
「危ない事しちゃ駄目だってアタシ何回言った!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「確かに言ったてね」
「アンタ馬鹿なの!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「馬鹿だと思うよ、実際に学校でも下から数えたほうが早い位の馬鹿だし…」
(^^ゞヘヘヘ
「フーッ…アンタね〜〜、まぁ良いもう一度聞くよアンタ何をしたのか判ってるの!」
「勿論!」
( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
豪快な音がした、返答直後賺さず立ち上がり俺を見下ろしたかと思ったら全く遠慮無く左頬を張られる、これでもう何度目だ?
「アンタが此処までバカとは思わなかった!、もう一度考えてよ!、その仕事マー坊がやらなくても誰も困らないよ!だから止めなさい!普通の仕事してゆっくり時間掛けて本当にその仕事したいのかを考えれば良いじゃない!」
<(`^´)>
「説得は効かないし考えは変わらないよ、それにゆっくり考えて居られる時間も無い筈だし…」
「時間が無いって…、マー坊貴方何処か身体が悪いの?」
「見ての通り健康体だよ!、どっこも悪いとこは無いよオツムの中以外はね」
(^^ゞ
「脅かすんじゃないわよ!、なら時間が無いってどう言う事よ?」
「どうもこうも言葉通りの意味、何時迄もその仕事が在るとは思え無いからね」
「全然意味が判らないわよ、その仕事が無くなるなら其れこそマー坊がやる必要無いじゃ無い!」
٩(๑`^´๑)۶プンプン
「困ったな…」
「毎日無事に帰って来てくれるのか、そんな事考えて過ごすのアタシ嫌、何にも無くて良い元気な顔見て過ごせる事がアタシの望み、二度も…」
鼻を啜る音だけがする部屋の中、言いたい事は判るが引く訳に行かない…、だから…。
困ったな…