「休むわよ!」
「こんな大事な事なんだから!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「休むわよ!、こんな大事な事なんだから!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「なら決まりだね!」
来る時の様に急ぐ必要は無い、Uターンしゆっくり引き返す、前を走る美澄は多分色んな事考えてる、どうやって止めさせられるのか、何を話そうかと其れで頭の中は一杯だと思う、通行量も減って支障は無いと思うが万一の事考え俺が前を走った方が良い、先程突破した交差点が赤に変わるタイミングで俺が前に出る着いて来てと合図すると判ったと美澄が頷くのを確認した。
青に変り信号をスタートするが美澄は少しまごつき遅れて続く、反応が遅いのは考え事をしてるからか?、此の先は俺の家まで真っ直ぐ一直線で右左折も無い、前を走る俺が気を付けてれば問題無いだろ。
車二台分ほどの車間を開け先導し進んで行く、自宅までは信号二つ此の先は住宅が立ち並ぶが此の時間だ通行人も居ない、車も疎らに為り速度を上げた対向車とすれ違う、此の時間で怖いのは例の奴ら位のもんだ…。
次の信号は赤、このタイミングで行けば青に変わった後で通過するだろう、焦らせない様にほぼ指示指示標識の速度で進んで行く、住宅の隙間から交差車両の有無を見て取る、高い位置のヘッドライトが交差点に近付いている、気に為ったのはルーフに着けられたランプ…。
「まさかなこんな住宅街でやらんだろう?」
交差点まで後100m位で交差側は黄色に変わる、位置関係は向うが少し遠い150m、速度的にはソロソロ変化が在っても良い頃だが未だ見て取れる変化無し此処で赤に変わる、此の交差点は全方向から登り、その頂点で交差しギリギリまで登る事に為る、此方見たいに軽量なら再スタートも問題無いがアイツらには辛いよな…。
「用心に越した事は無い…」
残り50mを切って青に変わるが右に立つ電柱を照らす光に変化無し、最後の住宅の切れ間から目に入るグリーンのランプは3っつ、ポンピングしたが美澄は気付いて無い、確信した俺は交せるが無理だ!
「止まって呉れ!」
フル制動掛けリアを流して車線を直角に為る様に車体の向きを変え道を塞ぐ様に真横に向ける、流石に気付いてフルブレーキングでタイヤの無く音が響く。
<キューッ>
フロントガラスに浮かぶのは眼を見開き何かを叫ぶように大きく口を開けた美澄の顔、その顔がどんどん近付き大きく成って行く、時速50㎞から車間二台分で全制動掛けてもギリギリ止れるか?、然も相手は運転に集中してた訳じゃ無い、停止線に平行に為る様に止まった俺のバイク、其れに真っ直ぐ突っ込んで来る。
好都合だ俺を避けて対向車線へ出て交差点に進入するよりよっぽど良い…、俺に運が味方するかどうか此処でハッキリする。
「まぁ最悪な結果でも納得するさ、今迄俺が先送りにした結果だからな…」
<キューーーーッ>
音が止みコツンとステップとエキパイに伝わる小さなショック。
無事に止まって呉れたみたいだ…。
「あんた何やっ…」
<プァ―ーーーン!>
其の声は電車の警笛に似た大音量にかき消された、この間僅か数秒に起きた出来事…。
この間僅か数秒に起きた出来事…。