「だからそんな事言ってるんじゃないし聞いて無い!」
此処が正念場
《パーン!》
派手な音立て左頬を張られる勿論想定してた、想定外だったのは…
「痛い!、いたい!、イタイッ!」
「この子は、此の子は、この子ハッ!」
真正面から恐い鬼が視線を逸らさず睨み付けてる、想像通り両方の方を抓り上げられてます…、でも形相は鬼の顔の侭だがボロボロ目尻から溢れ零れ落ちて行く雫、本当に悔しそうに。
「何で判ってくれないの!、何度も何度も危ない事しちゃ駄目だって言ったのに…」
「間に合わせる為に使える物は何でも使う、出来る事は何でもやる、ただ其れだけの事だよ…」
「何も判って無いじゃ無い!、判ってる?死んじゃうんだよ!、さっきのトラックに轢かれたらペチャンコに為るんだよ!、新聞やニュースでバイクの子が轢かれて死んだっていっぱい言ってるじゃ無い!」
٩(๑`^´๑)۶
「そうだね…」
「そうだねじゃ無い!、マー坊がそうなる処だったんでしょうが!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「そうだね、この時間なら最終のニュースにも明日の朝刊にも間に合うだろうね…」
「アンタ何他人事見たいに言ってるの!、それにアンタの事が載る処だったんでしょうが、判ってるの!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
抓られた腕に手を添えてゆっくり引き剥がす、抵抗はされなかった。
「あんたそんな事が判んない位に馬鹿だったの!」
「俺がトラック抜いた時間帯ならさ、ホントに事故に為ったなら、明日の朝刊や深夜の最終ニュースにも間に合うだろうね…」
「今あたしが言ってるのはそんな事じゃ無い!、死んじゃう処だったのよ!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
嚙み合わない言葉の遣り取りが続いてる、でもな此処が正念場退く訳には行かない続ける以外の選択はない。
「事故や事件の連絡が入るとさ、主だった警察署に在る記者クラブにも一報が入るんだよね、其処から現場に署員と記者やカメラマンも向うんだよね…」
「だからそんな事言ってるんじゃないし聞いて無い!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「なぁ美澄、此処は何処だい?」
「あんた馬鹿なの千葉よ!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「じゃあTV局は?」
「東京よ!」
「もう良い時間だね、最終ニュースも始まるし新聞に載せる記事の締め切りの時間じゃ無いかな?、美澄さこんな時間に起きた事が何でニュースに間に合うか不思議に思わないか?」
「だからそんな事言ってるんじゃ無いって言ってるの!マー坊アタシが言ってる事聞いてよ!」
「だからさこんな時間なのに何で間に合うか不思議に思わないか?」
「何でそんな事に拘るの、今は関係無いじゃない!」
「答えて呉れる?不思議に思わない?」
「マー坊一今はそんな事関係無いでしょ!」
٩(๑`^´๑)۶
「良いから答えて!」
( ー`дー´)キリッ
此の問いに怒りの一気にテンションが下がった美澄驚いた顔に変わる。
(◎_◎;)
「一体何なのよ?、判んないし今は関係無いでしょ!」
もう後が無いでも退けない、頭を過るのは狼狽して泣き叫んでた時の美澄の顔、時間を掛けて理解して貰いたかったがもう遅い。
もう遅い