7話 チュートリアルダンジョン行くぞー
誤字脱字は投稿前に確認はしていますがもしあれば言っていただければ修正いたします。
「さてチュートリアルダンジョンへ行く前に装備をしないと行けませんね!!メニューをダブルタップすると空中に画面が出ます。そしたらショップというところを押せば装備等を購入できます。購入後ホームという所を押しアイテムボックスのところを押し、手紙のマークがあるのでそこに届きます。」
「今回はチュートリアルということで、チュートリアル装備を無料でプレゼントしますので、ショップのチュートリアル専用というところから防具一式、武器1つをえらんでください!」
言われるがまま俺達はメニューバンドをダブルタップして画面を開いた。
そしてショップを押し色々な特集の中のチュートリアル専用というところを押す。
「へぇー色々あるんだね。僕は魔法だから杖とローブかな??木の杖だけどタダだしいいかな。チュートリアル終われば貰った20万メル使えばいいしね。」
「オレはやっぱりデカいのが良いから鉄のグレートソードってやつだな。防具は鉄のはあまり無いみたいだから鉄の胸当てとグリーブ、アームのセットだな。」
「2人とも決めるの早いな。俺は短剣にしようと思ったが形が気に入ったので鉄の短刀と皮の胸当て、グリーブ、アームセットかな?まぁ身軽になれるならこれでいいか」
3人はそれぞれ自分に合った武具を購入して、アイテムボックスから武具を取り出した。目の前の空間にいきなり現れるみたいだ。
「うぉ!!いきなり現れたからビビったわ……。だがなかなかしっくりくる大剣だし満足だな!!」
「アイテムボックスで詳細も見れるみたいだったよ?僕のは魔法の威力UPってところかな」
「俺は移動速度UPだわ。なるほど便利だなこれは」
ちなみにデュークの大剣は攻撃力UPだ。
みんなの装備が選び終わるとサリーの先導でさっきのエレベーターに乗り1階に着いた。
そこから少し歩くと建物内に門があった。おそらくここがダンジョンなのだろう。
「さてここから階段を降りればチュートリアルが始まりますが、今回はチュートリアルですので1人ずつ攻略してもらいます。このダンジョンは特別仕様でみんなで入ってもそれぞれ1人になります。」
そして俺達は一斉にダンジョンに入っていった。
気づけばそこはただの石の通路であり周りには誰も居なかった。後ろを向けばただの壁みたいだった。とりあえず壁近くの小さい岩に腰掛けた。
「さて……まずは進むべきだろうがここはメニューで情報を集めるべきだな」
事前情報なしは危険だと思いメニューのインターネットというところでチュートリアルについてなどダンジョンについてなどを調べた結果……
「サリーちゃんの言ってた通りだな。大したモンスターは出ないと。なら安心して進んで良いみたいだな!」
だがその前に小便をしようと後ろの壁に向かって用を足した瞬間……ゴゴゴゴゴゴゴォォ
「……なんか壁が動いて通路が現れた??え!?意味わかんないだが。どういうことだ?隠し通路なんてダンジョン情報ではなかったんだが……」
未知なことはとにかく知りたがる性格故にレオルはそのまま進んでいってしまった。
「モンスターが一体も出ないじゃないか。警戒して損したな。ん?奥に広間があるな」
レオルはそのまま広間に向かって進んでいった。すると段々と目も慣れてきたのか奥が見渡せるようになった。だがそこで人型の何かが立っていた。
「おい!誰かいるのか??ここはなんなんだ??なぁ!!返事しろっておい」
声を掛けても反応しないので警戒しつつも少しずつ近づいていった。そこで姿が露わになったがレオルはそれを見て驚愕した。まさかの自分が大きくなったかのような身長以外の顔、髪などが同じだったのだ。
「お、おいおいどういうことだよ。お前はなんで俺に似てるんだ??」
レオルが困惑しているとその偽レオルは目で追えないほどの速さで突進してきた。武器は持っていない。だが殺気がすごすぎるあまりに身体が硬直しガードが一瞬遅れた。
「ガァぁぁぁ!!」
なんとか腕をクロスにして攻撃を受けたがあまりの重さに壁に吹き飛んだ。そのせいで肺から空気が全て出ていき意識が飛びそうになっていた。
幸い折れてはいないようだが、腕に力が入らない。
「く、くそ……なんなんだよお前はよ!!だが攻撃したってことは敵ってことだろ??やってやるよ!!やればいいんだろやれば!!」
腰から短刀を抜くと突進を仕掛けた。そのままレオルは片手で地面の砂を掴むとスライディングしながら砂を偽レオルに向けて投げ、そのまま横を通り過ぎた。
偽レオルは砂を左腕で防いだが左後ろからの攻撃は死角のはず!!スライディングの体制から反転して渾身の突きを放った。
「……おいおい嘘だろ??くそっ!!ぐっ!!」
偽レオルは死角のはずなのに、短刀での突きを姿勢を下げることで避けた。そのまま回転しつつ下段蹴りでレオルの脚をすくいあげた。
浮いた状態のレオルを偽レオルはまたもや回転しつつ回し蹴りを腹に放った。
またもや壁まで吹き飛ばされたレオルはもう瀕死の域であり立つのでさえ限界であった。
偽レオルは容赦なく追撃をするためなのか、黒いオーラのようなものを纏いだした。オーラが身体全体を覆った瞬間、超速で突撃をしてきた。
さすがにレオルは攻撃を受けたら今度こそ死ぬと分かっていた。だが焦る場面なのに不思議と何故か頭は冷静になっていた。
「限界だってならそれさえも越えればいいんだろ!?やってやるよ!!」
覚悟を決め叫んだ瞬間、偽レオルの動きが鈍ったように見えた。だが勝機はここしかない!!
「はぁぁぁぁぁぁ!!死んでもころす!!!」
正面衝突をするはずが次の一瞬レオルが何故か空中に居た。
そして偽レオルが壁に当たる瞬間、タイミングを合わせレオルは短刀を首に振り抜いた。
むしろ切ったというよりも押し当て相手の突進を威力を利用するかのようなやり方だった。
そのまま壁に激突して大量の砂埃が舞う中、レオルは爆風に飛ばされて気を失った。
だが偽レオルは実は斬られていなかった。
あのときレオルは壁の足場を使い上に跳ねたのだ。そのまま頭を下にしたまま頭上から偽レオルの首を切った。
いや……寸前で首を曲げ避けていた……。
偽レオルは気絶しているレオルの前まで行きメニューバンドらしき物を開き手に出現したのは、漆黒の短刀であった。それをレオルの顔の横に置くと霞むかのように消えていった。
消える瞬間……偽レオルの顔は奇しくも笑っていた。
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[今日の一言]文章の長さは特に決めていないのでバラバラで申し訳ないです。
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