5話 到着したがなんだこの都市!?
補足ですがわかりやすいように一人称は一応書き方で変えています。レオル=俺、デューク=オレ
今後出てくる人によって被る場合もありますが話の流れでわかるようにはしておきます。
誤字脱字は投稿前に確認はしていますがもしあれば言っていただければ修正いたします。
盗賊が出たとかもなく、デンタスの街へと無事に到着した俺達はダンジョン都市に行くための転移門行きの馬車に乗り込んでいた。
「やっとケツが痛くならなくて済むと思ったらまた馬車かよ!キツすぎるぞおい」
「転移門はそこまで遠くないらしいよ?」
スレイはその後も何故か俺達と一緒に行動し出したのだ。
「スレイは何気に俺達とずっと居るよな」
「それはねダンジョン都市では仲間が必要だと思ってたんだ。本当はあっちで探すつもりだったんだけど君たちと気が合ったから丁度良いと思ってね!良ければこれからもよろしく頼むよ!」
「まぁオレは構わねえぞ!」
「俺もいいけどな。少なくとも俺達よりダンジョン都市に詳しいからな」
そんなふうに1時間くらい3人で話していると、目の前から巨大な門が見えてきた。その下では沢山の人だかりが列をなしていた。
「すごいなこれは……。これが転移門ってやつなのか……」
俺たち3人はあまりに大きすぎる黒い門を見て唖然としてしまっていた。
「聞いた話では昼頃にダンジョン都市へと繋がるってことだから僕たちも並べばいいのかな」
「それにしても商人らしい人から、いかにも荒事やってますって人がいるんだな。これみんなダンジョン都市に挑戦する人達なのか。」
「商人達はまた違った役割を持つはずだよ?詳しい話は中であると思うけどね。たしか……あっ何か光りだしたようだよ!」
スレイが何かを説明する前にそう言うので門を見ると、門から紫色の光を発しながら何人かがぞろぞろと出てきた。
兵士のような格好をしているからダンジョン都市の運営側の人間かもしれないな。
兵士達の真ん中に居る厳つい顔をした男が声をあげた。
「俺はダンジョン都市運営の転移部門の隊長をやっている者だ!これから転移の時間だ!商人達から先に入ってくれ!冒険者や観光目的の者はその後で入ってくれ!商人と観光客は入門税は別だから初めての者は入ったら説明する!冒険者目的の者は1人につき銀貨60枚を頂くことになるから今のうちに残金を確認しておいてくれ!それでは商人の者達から入れ!」
それから俺達は順番待ちの間自分たちのこれまでの話などを話して時間を潰していた。
そして俺達の出番になったとき……
「やべぇ……緊張してきた……」
「デュークが緊張とか無縁だと思ってたわ!」
「僕も思ってたよ」
「オレだって緊張するときはするんだよ!!オレをなんだと思ってんだったく!お前ら覚えとけよ!!」
デュークが怒っているが俺とスレイは無視して兵士の前に行く。真面目そうな青年だ。
「次の方ー!冒険者志望の方達でいいでしょうか?ならば1人につき銀貨60枚になります。無い場合でも借金という形に出来ますが利子や厳しいルールがあるためおすすめはできません」
「いえ、ここに3人分180枚集めておきましたのでどうぞ。ところでダンジョン都市についての説明などは中でしてもらうんでしょうか?」
一応聞いておこうと思い兵士に質問をした。
「そうですよ。入ったら初心者部門の方がいるので初めての冒険者志望の方の説明はそこで行われます。それではこれから門を潜ってもらいますが、着くのは一瞬ですので驚かないでくださいね。ではこれで以上になります」
「ありがとうございました。さて、行くか……」
正直この入門税は痛い出費だが、中で稼いで取り返してやる。
そして俺らは門に少しビビリながらも入っていった。説明通り本当に暗くなったと思ったら一瞬で眩しくなった。
「「「っ!!!」」」
そこで見えた景観に俺たちはかなり驚いた。
端から端まで見てもどこまで続いているか分からない広大さ、いろんな人種の人々が豆粒に見えるほどに盛んに行き交い、不思議な乗り物らしきものが大通りを通っていた。空にも道路があるらしくそこでは長く速い乗り物が行き交っていた。
「聞いてはいたけどこれは別世界だね。」
スレイが先に冷静になったようで話し出した。
俺とデュークは未だに現実に帰って来れないが、ここで成り上がってやるんだという気持ちは通じ合ったと思う。ほらデュークもやる気満々で目をギラギラさせだした。
「見るもの全て知らないものばかりだな。これは楽しくなりそうだなこれから!!」
「レオル……オレはここでお前と……いやお前らと共に成り上がってみせるぞ!!」
そして俺達はこれからの未来にドキドキハラハラしながら意気揚々と歩き出した。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
[今日の一言]1話ずつ区切りが良いところで切っているので、話が短かったり長かったりしますがそこはご了承ください!
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