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千鶴の想い
海斗との高校生活はあっという間に終わりを迎えようとしていた。
「もうすぐ大学生かぁ」
「千鶴が大学生とか想像できないな」
「海斗が社会人っていうのも違和感しかないけどね」
いつものように一緒に登校する。
この時間はあとどれくらい続くのかな・・・
もうすぐ私は大学生になり、海斗は社会人になる。
いつまでも一緒に居られると思っていたが、その時間はもう終わる。
わたしはこのまま海斗と距離ができてしまってもいいのだろうか。
海斗は仕事で忙しくなり、私との時間は今より減っていくのだろう。
もしかしたら、このまま離れてしまうかもしれない。
その事実が私に重くのしかかる。
「私は海斗とどういう関係になりたいのかな・・・」
これは私にしかわからない。
「これから私達はどうなるのかな」