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千鶴の日常
「ちーづーるー」
「あ、海斗おはよう」
私達は高校生になった。
それでも小さい頃と変わらず海斗は毎朝私を迎えに来てくれる。
教室に入ると友達から質問される。
「千鶴って海斗くんと付き合ってるの?」
毎日一緒に登校している私達は周りから噂されるほどには仲が良い。
「その質問、何回目?付き合ってないよ。」
「付き合ってないとか嘘でしょー笑」
この会話は毎日のように繰り返されている。
「海斗くんかっこいいし、優しいし、羨ましいー!」
海斗は幼さを多少ながら残しながらもかっこよく成長していた。
「はいはい。」
私は友達の言葉を躱しながら席に着く。
今日の1限目は数学だ。
私は教科書を用意しながら海斗のことを考える。
海斗は約束覚えてくれてるのかな?
私はいつまでも忘れることはないだろう。