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いつかまた会えたなら  作者: 真宵 小晴
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いつかまた会えたなら

俺達はあれから1度も会っていない。

やはり社会人と大学生では時間が合わないようだ。

しかしそれ以上に、千鶴に会うと「好きだ」とまた伝えてしまいそうで俺は会うことができない。



千鶴を困らせるくらいならそっと応援したい。

そう思い、俺は自分の気持ちに蓋をすることを決めた。





「よし、準備できた」

俺は鏡を見る。

そこにはスーツ姿の自分が映る。

社会人になった直後は上手く結べなかったネクタイも今では完璧だ。

「今日も仕事頑張るぞ」

1人呟いて家を出る。




千鶴は今、ちゃんと幸せだろうか。

俺の中には今でも千鶴がいる。

幼い頃の約束も、最後に会った日のことも、千鶴の「忘れないでね」という言葉も俺は一生忘れることはないだろう。

それでも進むしかない。




「千鶴が幸せならそれでいい」

俺は自分に言い聞かせる。

千鶴の幸せが俺の幸せだ。



いつかまた再開した時は、あの頃を思い出して2人で笑えたらいい。




「忘れないよ、千鶴」


最後まで読んでくださりありがとうごさいます。

2人の話はこれにてお終いですが、2人の未来はこれからも進んでいきます。


どうか2人が幸せでありますように。

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