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いつかまた会えたなら  作者: 真宵 小晴
18/19

海斗の答え

「私は海斗が好きだよ。忘れないでね」



千鶴が去った後も俺は公園から出ることはできなかった。

千鶴が俺のことを好き。

しかしその後「忘れないでね」と言った。

つまり、俺達に一緒にいる未来はない、ということだろう。




「忘れないでね」か。

忘れるわけがない。

ずっと恋をしていた千鶴のこと。

幼い頃から守り続けてきた千鶴のことを。




俺は千鶴からの呪いを受けることにした。

絶対忘れない。

俺が一生で1番好きだった人。

その人が別の人と一緒になることを選んだこと。

今の俺の気持ち。




「忘れないよ」

俺は空に向かって呟く。

誰にも聞こえていない、もちろん千鶴にも。

それでも俺は前を向いて歩くしかない。




千鶴のことも幼い頃の約束も全部、全部忘れない。

いつかまた再開した時は、友達として笑っていよう。



俺はそう決めて歩き始めた。

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