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いつかまた会えたなら  作者: 真宵 小晴
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千鶴の答え

公園に着くと海斗がブランコで待っていた。

私は息を整えて近寄る。

海斗のそばへ行くと海斗は泣きそう顔で私を見上げた。



「千鶴、そいつと結婚するの?」

「許嫁・・・だからね」

「俺はお前のことが好きだよ」

「うん」




沈黙。

「私もね、海斗のこと好きだよ」

「じゃあ・・・」

「でもね、両親の期待は裏切りたくないんだ」




私は走っている間に決意したことがある。

それは海斗との別れ。

私達はいつまでも子どものままではいられない。

前に進まなければいけない。

そのために私は決意するしかなかった。




それでも私は海斗が好きだった。

この想いは消すことができないだろう。

それでも消すしかないのだけれど。

それならば、それならばせめて海斗に覚えておいてほしい。

私はそんなことを考えながら海斗にとって呪いの言葉になるであろう事を呟く。




「私は海斗が好きだよ。忘れないでね」




その言葉を残して私は公園を去った。

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