ささやかな反抗2
サンドール王国 王城
「陛下、陛下!一大事ですぞ!」宰相ハラミラーズが息を切らして駆け込んで来る。
「また、反乱でも起こったのか?」女王ローザは深くため息をつく。
「いえ、謀反です!ツェザール公爵が反乱を起こし、王城へ向け進軍しております!」
「なんだと!」
「アンゴラス帝国駐留司令部へ連絡を入れますか?」
「当たり前だ!」宰相と女王は瞬く間に減っていく宝物庫の中身を心配に思うのだった。
サンドール王国駐留軍司令部
「司令、サンドール王国より討伐依頼です。」
「またか…。」現在、サンドール王国に停泊する帝国軍の船は98隻と平時より多く、もちろん帝国兵の数も多い。しかし、サマワ王国奪還作戦時に上陸作戦用に兵を抽出されたため、陸上部隊は半数まで減っている。
「それも今回はただの一揆ではなく属領の反乱だそうです。」
「何だと!どこだ!」
「ツェザール領だそうです。」
「司令は壁にかけてある地図に駆け寄る。」
「内陸部の領地か。これでは戦列艦が使えんではないか。」
「魔導砲だけ持って行けば良いのではないですか?」
「どうやって持っていく?馬も牛も補給物資の運搬のため使い潰したぞ。おまけに白竜は日本に全滅させられた。」
「しかし、サンドール王国は武器を保持していないはずです。たとえ何人で来ようとも問題ないのでは?」
「武器がないことになっているだけだ。城や砦の隠し部屋に溜め込んでいることだろう。アマリーナ公国もそうだったらしい。」
「面倒なことになりましたね。」
「とりあえず、陸戦隊800と白兵担当の水兵600を派遣しようか。」アンゴラス帝国では魔導砲の開発以来、白兵戦がほぼ不要となり対人戦闘訓練を受けた水兵が少ないのだ。
「了解!出撃命令を出します。料金交渉にはマレノール中尉を向かわせます。」
「ああ、よろしく頼む。」
駐留軍基地前
「全く今月に入って何度目だよ。」度重なる一揆を1000人と少しの基地要員で鎮圧し続け、部隊には疲労感が漂っている。
「昔なら竜で懲らしめてやりゃすぐに諦めて命乞いしてきたってのに。」
「無い物ねだりしてもしかたねぇ。俺たちで帝国の恐ろしさを見せてやれ!」




