表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/198

アマリーナ公国戦 (下)

アマリーナ公国 王都

軍服を着た集団が、王都を駆け抜ける。

「ゼェゼェ何人残った?」少佐は聞く。

「およそ700というところかと。」

「それだけか…。よし、20人ごとに分散して待ち伏せる。建物に一旦隠れ、やり過ごし奇襲をかける。」

「住民はどうしますか?」

「どうしても構わん。行け!」

アンゴラス帝国兵は、テキパキ動き出す。


------------------------

「とうとう日本が来てくれたか。」大公はバルコニーから後退した帝国兵を見下ろし言う。

「危ないところでした。」宰相ワルツが言う。

「しかし、あの白竜をいとも容易く打ち落とすとは…」廊下を走る音が聞こえたと思うや否や扉が開く。

「申し上げます!東棟より本館に火が延焼しています。避難を!」

「そうか。他にも燃えている棟はあるのか?」大公が問う。

「無事なのは温室くらいのものです。」

「ありがとう。では避難しよう。」小さい頃より過ごしてきた城を失った大公の表情は寂しげだった。


------------------------

この世界の人々にとっては異質な爆音を響かせ、10式戦車、96式輪装甲車は街道を進む。

「陸尉、目標は市街地に入りました。」

「不味いな。」

「どうしましょう?」

「市街地で大砲を使うわけにはいかんしな。降車しての戦闘になる。だが、その前に応援を頼む。数が足りん。」陸尉は第5護衛艦隊群旗艦こんごうへ連絡をいれるのだった。


-----------------------

「おっ!いい酒があんしゃねぇか。野蛮人のくせして溜め込みやがって。」アンゴラス帝国兵は下品に笑う。部屋の中には、この家の持ち主だった者が転がっている。

「大尉殿、こんな時に何を!」

「お前もやるか?」大尉と呼ばれた男は、コップに酒を注ぐ。

「今は作戦中なのですよ。」部下は嗜めようとするが、大尉は耳を貸さない。

「んーーっ!うめぇーー!さぁ、もう一杯だ。」一気に酒を飲み干す。

「大尉殿!こんなことしてる場合じゃないですよ!」

「いや、これが最後の酒になるかも知れねぇって思うとな…。」大尉は途端に感慨深そうな目を向ける。

「あの、えっと、すみませんでした。」

「何でお前が謝るんだよ!」

「分かりません。雰囲気で。」

「まぁ、いいや。お前もやれ!」

「はい、ご相伴に与ります。」大尉は部下に酒を注ぐ。

「いい香りですね。」

「だろっ!」

「では、いただきま…」男が酒を口にしようとしたその時、窓の外を見張っていた兵が叫ぶ。

「敵の増援を確認!大型の鉄製ゴーレムと、小型のゴーレムです。数18!」

「とうとう動き出したか。窓から外を覗くな、怪しまれんようにする。全員ドアの前で待機しろ。」大尉は電源が入ったかのように命令を出す。

「あの、これは飲んでしまって構いませんか?」

「早く片付けろ。」

「了解!」部下は慌てて酒を飲む。確かに美味しかったが、もっと味わって飲みたかったと思うのだった。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ