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アマリーナ公国戦 (中)

アマリーナ公国 公城

「白竜襲来!弓隊、撃てっ!」

「ファイヤーボールが来るぞっ!早く部屋の中にっ。」

「一発も当たってないじゃないか!どこ狙って…グァ!」

「怪我人は居ないかっ!」

「カーテンに引火してます。早くこの建物の外にっ!」

「熱い!熱い!誰か消してくれー!」

井戸の底の隠部屋に溜め込んだ槍や弓を持ち衛兵は果敢に戦うが、数も質もアンゴラス帝国には及ばない。その様子をバルコニーより眺める。

「本当にこれでよかったのだろうか。」大公は燃える城と部下を見て呟く。後ろより足跡が響く。

「お知らせします!東よりアンゴラス帝国の隊列が接近してきます。」

「城門を閉じろ!」軍務相シリルは言う。

「待て、帝国のことだ。城外の民を人質にするだろう。まず民を収容してから…」ワルツの言葉は遮られる。

「城も半分以上の建物が焼けているのですよ。むしろ集中攻撃を受けているだけ危険です。それに魔道砲の前に城門など意味はありません。街道を通って西に避難させてはどうです?」

「街道では荷を積み過ぎた馬車が横転したようで、避難は進んでいません。」まともな対策を打ち出せないまま、時間だけが過ぎて行く。


----------------------

固く閉ざされた城門の前で、アンゴラス帝国兵が隊列を組んでいる。

「魔道砲、術式構築40%。」

「歩兵部隊、突入用意完了。」

「白竜に遅れをとるな。魔道砲の発射用意を急げ!」

「ドゴォーン」突如として、爆発音がする。

「何事だ!」

「少佐!白竜が!」少佐と呼ばれた男は空を見上げる。彼は飛び散った白竜と竜騎士の欠片を目にする。。

「白竜が、ほんの一瞬で全滅だと!」

「ドゴォーン」再び爆音が響く。

「次は何だ!」

「し、司令部が…」

「司令部がどうしたっ!」少佐は部下を叱りつつ、王都のどこからでも見える司令部の方向を見やる。しかし、帝国の威容を表していた駐留軍司令部は、見つからない。

「司令部で何が…」司令は呟く。

「白竜を襲ったのと同じ光の矢が刺さって、崩れ落ちました。」

「なぜだ!なぜ…」少佐は考えを巡らすが、答えはでない。

「少佐!得体の知れない鉄のゴーレムのような物が、こちらに接近してきます!」

「ゴーレムの様なもの?なんだそれは。」少佐は訝しむ。

「分かりません。」

「数は大型8台、小型が16体です。」

「少佐っ!ゴーレムの筒がこちらを動きを始めました!」8体のゴーレムはゆっくりと筒は向きを変え、こちらを向く。そして…

「ドゴォーン」筒の先端より爆音が響く。わずかの間を置いて、陣の中央で、爆炎が立ち上る。少佐も爆風で倒れこむ。

「何事だ!」

「おそらくゴーレムの筒は、魔道砲のようなもかと。」部下が答える。

「蛮族がそんな物持っているわけ…ヌァッ!」少佐は、あまりもの衝撃に倒れこむ。

「少佐っ!お怪我は…」

「ない!王城攻略は中断し、あれを叩く。全部隊を街へ後退させよ!」少佐は言う。

「王城攻略は最優先命令です。宜しいのですか?」

「構わん。ゴーレムの懐にさえ入ってしまえば筒は使えん。全軍に命令を下せ!」

「了解!」







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