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帰国

関西空港 第一ターミナル

翼の付いた巨大な鉄の塊、それが幾つもの整然と並んでいる。

「本当にこの巨大な鉄の塊が、空を飛ぶのですか?」カンタレラ王国使節が言う。

「はい。皆様にはこれで東京へと向かっていただきます。こちらは、ボーイング777という機体で、速度は時速850km以上出ます。」外交官、天田が言う。

「850kmですか!帝国の白竜がたしか…」アマリーナ公国使節が発言しようとするが

「250kmほどだな。3倍以上違うとは、全く日本という国の技術力は恐ろしいものですな。」サンドール王国使節が言葉を奪う。ボーイングは日本製ではないが、天田は敢えてそこには触れない。

「それでは皆様、ゲートの方へご案内致します。」


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「緊張しますね。」アマリーナ公国使節が少し震えながら言う。

「情けないこと言うな。俺は空を翔べるのが楽しみでならないぞ。」サンドール王国使節が言う。

「機長の塚本です。今回は、旭航空をご利用いただき有難うございます。皆様、日本の旅はいかがだったでしょうか。ご満足いただけたなら幸いです。当機は間もなく、関西空港を出発し羽田空港へ向かいます。それでは、大空の旅をお楽しみください。」

飛行機が少しずつ、滑走路へ引っ張られて行く。そして、とうとうエンジンが動き始める。飛行機は、ゆっくりと加速し、地面を離れ、大空へと舞い上がった。

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「怖い、怖い、怖い、ギャーー!降ろしてー!」アマリーナ公国使節が震える。

「本当にお前はなんというか…。お前を派遣した公国の意図がわからんな。」サンドール王国使節は呆れたように言う。彼の名誉のために言っておくと、彼は優秀な官僚だが、温室育ちのため強い刺激に慣れていないのだ。

「ところで天田さん。ここは、新幹線の様に酒は売っておらんのか?」

「売っております。よかったらお飲みになられますか?」天田が聞く。

「これに、また酒をいれるわけにはいきません。」団長の代わりに部下が答える。

「お前、何を勝手に。しかも、これとはなんだ!」団長は部下に憤慨する。

「今日は絶対に酒は飲ましませんからね。」

「分かった、分かった。一杯だけにしておこう。」

「ダメです!」しばらくの押し問答の末、結局部下が根負けし、団長は酒を3杯飲んだのだった。


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東京湾 大桟橋

「とうとうこの国ともお別れか。」サンドール王国使節が言う。

「この国のありのままを国王陛下へご報告致します。すぐに、正式な国交が結ばれることでしょう。」カンタレラ王国使節が言う。

「それではお元気で。」天田が挨拶をする。

サマワ王国の使節団を除く、全員を乗せ終わり、飛鳥Ⅱはサマワ王国へ向けて出港したのだった。既に武装勢力の支配から逃れたサマワ王国使節団は、そのまま外交交渉のため、日本にしばらく滞在する。


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サンドール王国 王城

「姫様、こんなに戴いてよろしいのですか!」男達はこの国の姫、ローザに確認する。

「ああ、もちろんだ。働きによっては、要職にも取り立てる。この国の未来はお前達の働きにかかっているのだ。たのんだぞ。」ローザは堂々とした態度で言う。

「はい、もちろんです。」男達は頷くのだった。







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