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Vol 8 一時の休息

今回もやっていきます!!

「ちょっとしたもの紹介」


第二回はこちら!



「週刊プロレス殺法」

 ・桐生お気に入りの週刊雑誌、定価860円

 ・毎週プロのプロレスラーのインタビューを掲載している

 ・毎週お得なDVD付


一時の休息




清次は全てを聞いた

そして2011年、つまり清次の居た時代で起こっている

「連続昏睡事件」の元凶を発見した

それは今この時代のテロリスト



  『テンペスタ



テンペスタ』は過去の人間の意識を集めて

世界がひっくり返るようなことをするらしい

桐生いわく

『馬鹿な小悪党のやりそうなこと』だそうだ

小悪党じゃないけどね


そしてクレアや桐生、残り3人のDOLLのパイロットとDOLLが

所属しているのが

対『テンペスタ』国家武装組織『HEAVEN(ヘヴン)』である

この組織は『テンペスタ』が存在するが故に存在しているのであり

テンペスタ』を壊滅させれば即解散

そして『HEAVENヘヴン』の情報はトップシークレット

国家機密をしのぐとまで言われているそうだ




「まぁ、そう言う訳なんだけど・・・・」

クレアは司令室の引き出しの中から

カードキーを取り出し、清次に渡した

「もう休みなさい、君のために部屋を用意したから桐生に案内してもらって頂戴ちょうだい

清次は来たその日に部屋を用意してくれるものかと

少し疑問に思っていたが桐生がその考えをかき消した

「ホレ、行くぞ」

桐生は呆けている清次を引きずって行った

エレベーターを5回乗り継ぎ今まで居た建物を出て

清次は初めてこの建物の大きさを実感した

(・・・・・でかっ)

その建物は清次が今まで見た物のなかで最も巨大だった

「え〜っと、東京タワーだっけ?アレよりデカイぞ」

桐生は清次の襟を離すことなく言った

「へぇ〜・・・・ん?」

清次は桐生が言った何気ない一言が気になった

「え?東京タワー知らねぇの?」

「東京タワーはたしか300年ぐらい前に北朝鮮の核にコナゴナにされたらしい」

清次は今まで

日本人が韓国人を奴隷にしてきたとか

ドイツがアウシュヴィッツ収容所を作ったとか

沖縄で地上戦が行われたとか

外国が日本に何かしてきても

ぶっちゃけどうでも良かったが、今始めて

「外国死ね」と思った



5分後



いたぞ」

結局最後まで襟を離してもらえなかった

清次はやっと立ち上がってりょうを見た

(窓とかくすんでるんじゃねぇの?)

「・・・・・・・・」

かなりボロイのかと思いきや、中々にキレイな所だった

外から見ると6部屋あり

窓はくすんでいるどころか輝いていた

「お前2階の真ん中、俺その左だから、じゃあな」

それだけ言うと桐生はさっさと自分の部屋に入っていった

一人ぼっちになった清次はとりあえず

クレアが用意してくれた部屋に向かった

「ここか・・・・・」

清次は2階の真ん中の部屋のドアを開けた

そして次の瞬間

クレアが早急に部屋を用意してくれた理由が解った

「なるほど・・・・君のために、か」

クレアは用意した部屋は

怠惰たいだの限りを尽くしたような部屋だった


破れた本が散乱し

へこんだ缶ビールが散らばり

8個もの灰皿が煙草たばこの山を創っている


綺麗きれいなのは外側だけか・・・・・」

しかしまだ開いていない缶ビールの賞味期限を見ると

[2710年11.4]

「今2711年の2月だから・・・・4ヶ月ぐらい無人なのか」

清次が部屋の状況に呆れてどうするか座る位置にも困っていると


プルルルルルルル

プルルルルルルル

プルルルルルルル

プルルルルルルル


聞き覚えのある音が響いた

「電話・・・・・?」

清次はその音を電話のコール音と判断すると

音源の電話を見つけるためすぐさまゴミの山をどかし始めた

「速く!!速く!!どこだ!?どこだ!?」


プルルルルルルル

プルルルルルルル

プルルルルルルル


速く見つけなければ電話が切れてしまう

別に出る必要は無いと思うのだが

清次は普段、家では必ず出ているので

この音を聞くと電話に出るくせがついている


プルルルルルルル

プルルルルルルル

プッ・・・・・・


「あっ」

とうとう電話のコール音が終わってしまった

清次が結局電話を見つけることができなかったことで

今までの疲労が一気に襲ってきた

そして清次は部屋の奥にきっぱなしの布団を見つけた

「この布団も干さなきゃなぁ・・・・・」

清次はおそらく4ヶ月間日光に当たっていないであろう

布団の上に座り込んだ

そして今日はもう寝ようかと思った時


プルルルルルルル

プルルルルルルル

プルルルルルルル


また電話のコール音がしてきた、今度は音源が近かった

清次が回りを良く見回すと布団が一部膨らんでいた

そこをめくって見ると

「・・・・・あ」

耳障りな音をたててうなっている

2011年と変わっていない電話がった

そして清次は受話器を取った

「もしもし?」

恐る恐る電話の向こう側に話しかけた

すると

『もっしもーし、新しい部屋どう?気に入ってくれた?』

クレアの陽気な声が聞こえた

「死んでください」


ブッ・・・・・


清次は即効で電話を切った

そして部屋の惨状をもう一度みて

「はぁ」とため息をついた




そして清次の2711年ですごす1日目は散々な目にあって終わった



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