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Vol 15 強化ユニット

クレアの言葉に一同声を出せずにいる

ただ1人、ヴィアンだけは落ち着いていた

「ヴィアン、あなたここを覚えてる?」

クレアは氷の欠片を見つめて言う

「勿論、自分の眠っていた場所ぐらい覚えてますよ」


!!


クレア以外の全員が固まる

「眠ってた場所・・・・・?」

「ヴィアンが・・・・・?」

そう言うとヴィアンは氷のクレーターへと歩き出す

そして1つのクレーターの中で座り込んだ

「ここで何年も・・・・ずーっと・・・」

ヴィアンの表情は何だか悲しげに見えた

そこでクレアがヴィアンの正体を明かす


「ヴィアンはね、ヴァインの精神体なの」


清次と炎璽は今度こそ完全に固まる

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「さぁ、そんな事よりも早く戻り方を見つけましょう」

クレアが皆に告げ、クレーターの周りを歩き出す

(何で・・・DOLLはただの機械のはずなのに・・・)

炎璽はチラリとヴィアンを見る

ヴィアンは変わらずクレーターに座り込んでいる

清次がヴィアンの顔を見ると、少しだけ口元が動いていた

(何か言ってる?)

そして炎璽がヴィアンの横を通った時

全情報確認オールデータコンプリート展開オープン


ブゥン


空中にデータ画面が映し出される

そこにはガルバレン、ヴァイン、グレイヴともう1つ戦艦の様なものが映し出されていた

「取りあえず今あるDOLLの強化ユニットです」

よく見るとそれはヴィアンの言うとおり

DOLLを強化するユニットの図面だった

「今から強化ユニットと一緒に皆さんを日本に戻します」

ヴィアンはそう言って皆に指示をだした

「お願いね」

クレアはヴィアンを一瞥する

「あと、戻ったら私はもう中に戻ってると思います」

「それってヴァインになって桐生が戻ってくるって事か?」

「えぇ、今までありがとうございました」

「また会えますよね」

炎璽がヴィアンに訊く

「えぇ、いつでも」

ヴィアンがそう炎璽に返した瞬間、全員の視界が真っ暗になった



ドドドドドドドドド


「あーあ、終わっちゃった」

DOLLのパイロットはそう言ってため息をついた

そして仲間に声をかける

「帰ろ、ライレット」

その言葉に高機動型のDOLLのパイロット、ライレットは低い声で答えた

「・・・・・まだだ」

「は?」

女が煙の向こうを見ると、そこには何も無かった

下を見ても破片らしきものは落ちていない

「・・・・・まだお楽しみは終わらないみたいだね」

女が操縦桿を握り締め、計器類を注意深く見つめる

(・・・・・・・・)


ピピッ


熱探知レーダーに反応があった、6時の方向

「そこっ!!」

反応のあった方向にビームキャノンを3発撃った

しかしその攻撃は熱の壁によってさえぎられた

「はぁ?」

女は自らの攻撃を遮られたことに苛立いらだっていた

そしてビームが途絶えた時、その先にいたのは強化ユニットをまとったDOLLだった


ガルバレン・ヴィオフィーナ


ヴァイン・コルベルト


グレイヴ・スォーナ


ビームを止めたのは、腕部に強化ユニットを装備したヴァインだった

後ろには左肩に折り畳み式大型スナイパーライフルを装備し、

右肩に、拡張式ビームシールドが追加装備されたグレイヴが居た

「へ〜、何か強そうになってるねぇ」

女が軽口を叩いて笑う

するとヴァインとグレイヴが左右に避け

その間から背中に2対の強化ユニットを背負ったガルバレンが出てきた

「なぁにそれ?あんま変わってないよ?」

女がそういった瞬間、2対の強化ユニットが開いた


「・・・・・羽・・・・・?」


そう、それはまさに羽

しかしそれは鳥のように美しい羽ではなく

機械的で、硬質的で、威圧感のある羽

羽と羽の間から黒い光の粒子が放出される

「な・・・・・何・・あれ・・・」

その姿は天使と言うよりも悪魔と言う方が正しいかもしれない


そして悪魔は動き出す


腰のビームサーベルを抜き、高機動型に飛び掛る

「速い・・・・・!」

ライレットはそう言うとレバーを上側に引き上げた

すると高機動型のDOLLは形を変え、人型に変形した

「変形した!?・・・・けど!!」

清次はそれに構わずビームサーベルを振り下ろした

それに対抗して敵は腰から小振りの実体剣、ヒートナイフを2本構えた

漆黒のビームサーベルと1000℃のヒートナイフが接触する

そして接触した瞬間、ライレットの機体は後ろに押されていく

(さっきまでとは違う!?)

いくらブースターの出力を上げても止まるどころか

減速する気配さえない

「ライレット!!」

女が味方を救助しようとビームバズーカを構える

しかしその背後から深紅の鬼が襲いかかってきた

「させるか!このメタボォ!!」

「メッ・・・・メタボ!?」

桐生が暴言を吐きつつ敵を足止めする

その言葉に女は激怒した

「デスウィルはメタボじゃない!!百歩譲ってもポッチャリだ!!」

女が自分のDOLLの名を口にする

「知るかよぉ!!」

桐生はデスウィルに突っかかっていく

女の一瞬の隙を突き、デスウィルの両手をつかむ

「おぅら!!」

ヴァインがデスウィルに頭突きをした

デスウィルは拘束を離れ、フラフラと距離をとる

(速くライレットのところに・・・・・・!?)


バアアアアアァァァァァァァン


水面に巨大な水柱が立ちのぼ

ガルバレンがライレットを海に押し込んだのだ

それでもガルバレンは止まらない

そして遂に敵は海底に叩きつけられた

水分子に邪魔されて音こそ出ないものの、機体には相当なダメージだっただろう

その証拠に敵の背中はボコボコにへこんでいる

ガルバレンの拳がトドメと言わんばかりに振り上げられる

しかしその一瞬のスキを突かれた


敵は高機動力を活かして海面に急上昇した

「フィオナ、撤退だ!」

「クッ・・・・・了解」

両機は水平線の向こうに飛んで行った

清次と桐生は急いで追撃に向かう

炎璽もそれについていこうとすると

『私も乗せていって!』

クレアの声が聞こえた

「いや・・・・でも・・・・」

『速く!!もうグレイヴの足元に居るから!!』

「・・・・・・了解」


こうして清次、桐生、炎璽、クレアの4人は敵を追う

何だかDOLLが強くなってしまいました!!


ガルバレン・ヴォワーリィの羽は


デスティニーよりもフリーダムっぽい羽を想像してください


あ、wikipediaで『ガンダムSEED』って打ったら


多分解るかも

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