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Vol 12 あなたは誰?

どうも作者です

今回は更新が遅れて申し訳ありません

とうとうテストが始まってしまいまして・・・・・・

まぁもう終わったんですけどね

今回もミニコーナーはありません

面倒くさいわけではありませんよ!?

もう来年受験なので勉強しなければと思いまして

それでは今回もお楽しみください!!

「やっ・・・・・ば・・・・」

ヴァインは炎を上げながら落ちていく

敵は次のミサイルを装填している

「炎璽、撃て!!あいつを止めろ!」

『了解!!』

その言葉と共に無数のビームが飛んでくる

炎璽は射撃を止め、コンソールパネルでBMを操作している

「行け!『光線牢獄ビームジェイル』!!」

炎璽がパネルを叩くとBMが敵を囲むように動き始めた

そしてビームを幾度も弾く、何度も、何度も

炎璽はさらにビームを追加していく

そして十数発を撃った頃、敵は光の牢獄に囚われていた

「3分いけます!その間に桐生さんを・・・・・?」

炎璽は途中で言葉を止めた

光線牢獄ビームジェイル』で動けないはずの敵機が少しずつ動き出した

そして右手の大型ビームバズーカを両手で構えようとしている

グレイヴのビームが当たるのを気にしていない

そして光の牢獄からビームバズーカの砲身が突き出てきた

ビームバズーカの銃口が青白い光を帯びていく

その様子を見ていたクレアは司令室で大声を張り上げた


『皆逃げてぇ!!』


次の瞬間、敵機のビームバズーカから圧倒的出力の光の柱が打ち出された

その攻撃はガルバレンを狙っている

「こんな所で・・・・・死ねるわけねぇだろ!!」

清次がレバーを思い切り前に突き出すと

ガルバレンの左手が前の光の柱に向いた

「悪ぃな、凍璽・・・・・・使うぞ」

清次は足元に新造されたペダルを踏み込んだ



10分前

「清次さん!よかった・・・・まだ出撃命令は出てないんですね」

「何だよ」

清次はコクピットハッチを開け、凍璽の方を見た

「新装備の説明です!来てください」

凍璽は清次に新装備の説明を始めた

「新装備は左手に内臓してます・・・・・でも極力使わないで下さい」

清次は何かの冗談かと思ったが凍璽の目は本気だった

ガルバレンの左手を見たが、大して変わりがあるようには見えなかった

「新装備のシステムはすでに実装じっそうされているものを複製した物なんです」

「と言うことは・・・・まだ完成してないのか?」

清次の問いに凍璽は静かにうなずく

そして数枚の紙を手渡した

「読んでください」

「ラブレターか?俺そっち系の趣味無いんだけどなぁ」

「違います!!」

清次が茶化すと凍璽の拳が飛んできた

「ぐえっ!」

倒れこむ清次を尻目に凍璽はそそくさと格納庫から出て行く

「もう知りません」



そして今ー

その新装備を使うときが早々にやって来た

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ガルバレンの左手が開き、てのひらで光球が輝いた

そして光柱と光球が衝突した

激しい轟音がとどろき、ガルバレンの足元が

コンクリートからちりに変わり大気中に消えていく



司令室

「とうとう使っちゃいましたね」

凍璽がクレアの横でモニターを見つめている

「仕方ないわ・・・・・敵はDOLLだもの」

クレアは驚愕の一言を口にする

もし、通信がONになっていたならば桐生たちの動きは止まっていただろう

「いつから気付いてたんですか?」

「ついさっきよ・・・・ビームライフルを撃った時にね、あんな出力DOLLじゃなきゃ出ないわ」

クレアは頬杖ほおづえをついて敵のDOLLを睨みつけている

ギリ・・・・・・

凍璽にはクレアの歯を食いしばる音が聞こえていた

「それより、あの新装備・・・・どれぐらい持つの?」

「『臨界圧縮超過装りんかいあっしゅくちょうかそう』です・・・・多分あと一回、下手すれば今壊れるかもしれません」

一回

それはあまりに少なく、残酷な数字だった

「でも『臨界圧縮超過装りんかいあっしゅくちょうかそう』が壊れる前に清次さんが死んでしまうかも・・・・」



凍璽の予想は的中していた

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・クソッ!」

臨界圧縮超過装りんかいあっしゅくちょうかそう』と大型ビームライフルとの

強力なエネルギー同士の衝突により、ガルバレンのコクピットは異常な高熱に襲われていた


(やばい・・・・意識が・・・・・!)


清次の体力はピークに達し、ペダルとレバーから手が滑り落ち

モニターに頭が落ちた

そして敵のビームライフルから伸びた光がガルバレンを貫こうとした時

敵のDOLLに10本のワイヤーが巻きつき、地面に叩きつけられた

「どぉだ!!このボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そのワイヤーの先には復讐の炎をまとった桐生が、ヴァインが居た

「さっきはどうも、お礼に中身引きずり出して磨り潰してやる」

ヴァインの手を良く見ると指の付け根の部分から全てワイヤーとしてDOLLに巻きついていた


そして掌には美しく輝く光球があった


「死ねっ!!」

桐生はワイヤーを巻き戻し、敵機を引きずり寄せて殴りつけた

そして馬乗りの状態になり、何のためらいも無く敵機のコクピットを殴りつけた

おそらくDOLLよりもパイロットを先に殺すつもりなのだろう

その攻撃は段々と威力を強め、音が激しくなっていった

そして遂に胸部中央のレンズが砕け、精密機器の数々があらわになった

桐生は躊躇ためらわず、そこを攻撃にかかる

しかしその攻撃はかわされた、だがそこで敵の動きが変わった

「・・・・・・・?」

普通の避け方ではない、明らかに今までの精彩さを欠いていた

そしてHEAVENの軍勢に背を向けて跳躍した

「逃げる気か・・・・撃て!」

『言われなくても!』

炎璽がトリガーを引く、照準は常に敵機を捉えていた

後はただトリガーを引くだけだった

そのビームは敵機に命中していく、敵はダメージを気にしていない

しかし機体損傷が激しくなったのか

機体から煙が上がって来た時点でグレイヴに振り向き、ビームキャノンを構えた

『大丈夫よ、あんな高出力のビームはこんな短時間に撃てないわ』

それを聞いて炎璽は離しかけたトリガーの手を再度握り締めた

しかし敵機は、腰にマウントされている円柱の物体を手に取った

そしてビームキャノンの撃鉄部に差し込んだ

その一連の行動を桐生は見ていた

「おい、来るぞ!!」

その言葉と共にビームキャノンに再び光が灯った

その高出力の光はグレイヴに向けて行った

そして敵機のビームがグレイヴを包み込もうとした時

「させるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ヴァインが間に割って入った

臨界圧縮超過装が激しく光を放っている

そして2度目の衝突が発生した

ヴァインの脚部が悲鳴を上げているのが解る

(じゃあな・・・・皆)

その瞬間、ヴァインの膝は音を立てて砕け散った


そしてヴァインは光に飲み込まれた


「コノ野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

気を失っていたはずの清次は目を覚まし、桐生が光に飲まれるのを目の当たりにした

すると体が勝手に動いていた

レバーを押し込み、もはやボロボロの新装備を構えて敵に飛び込んだ

そして臨界圧縮超過装を敵機のビームキャノンに突きつける

「止めろぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ビームキャノンが火を噴いて爆発する

清次はそれでも止まらず、腰のビームサーベルを抜いた

そしてそれを敵機の肩に突き刺し、蹴り飛ばした

『炎璽!FS19wの弾を、速く!!』

「ハ、ハイ」

炎璽は素早く実弾用ライフルに持ち替え、指定された弾を敵機に命中させた

『もう追わなくていいわ、速く桐生を医務室へ』

「!!、桐生は!?」

清次はヴァインの元に急いだ

そして清次は思いもよらぬ物を見た

それは黒こげのコクピットを残して完璧に塵と化したヴァインの姿だった

「オイ・・・・・生きてんのか?」

返事は無かった、この機体状況では通信ができているのかも怪しいのだが

モニターは繋がらないかと清次はコンソールパネルを叩いた

すると画面にコクピット内の映像が映し出された

シートに座っていたのはバイザーの割れたヘルメットを被っている桐生だった

その頭からは血がしたたっていた

『オイ!大丈夫か!?オイ!!』

桐生の耳に声が届く

聞いたことのあるような無いような声

その声に反応して、モニターの向こう側で桐生は目を開けた

『生きてる・・・・よかった』

清次は涙を流す一歩手前でこらえていた

しかし桐生の口から放たれた一言は衝撃的な一言だった



「あなた・・・・・・・誰ですか?」




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