天然少女ってこんな感じ?
恐らく最初で最後の投稿になるかと。
荒さの目立つ内容かと思いますがお手柔らかに。
私は春崎まどか、高校二年生!
先日、父と母を交通事故で亡くし、あわや天涯孤独かと思いきや、母の弟を名乗る男性に引き取られました。
なんと二人は駆け落ち結婚だったんだって!
そんなこんなで、今日は叔父さんの家から通える距離にある、叔父さんおすすめの学校での、転校初日です!
「はじめまして、春崎まどかです。」
クラスはなかなかいい雰囲気。時期外れの転校生ということでみんな気にしてくれてるみたいだし、このままうまく馴染んで行けたらいいなー…
この学校は、イケメンが多いですね。
この前道に迷ったところを、生徒会長に助けていただきました。
若干色が明るめの目を持っただけの地味顔をかわいらしいだなんてさすがイケメンは誉めるのに慣れていらっしゃる。
先日保健室に生理痛の薬をもらいに行ったらイケメン先生でした。誰だよ採用したの。生理痛ですって言いづらい事この上なし。でも正直に話して労ってもらいました。せんせーやさしー。
隣のクラスにはサッカー部のエース。やっぱりイケメン。この前ボールが飛んで来たので全力キックかましたら見られてました。サッカー部から見てもなかなかだったらしいです。キックが。
それで、いま。
「お前の思い通りにはさせねぇからな…!俺の攻略も、逆ハーも断固阻止する!」
このイケメンはなんでしょうか。
「えっと、同じクラスの…?」
「ヒロイン様が転生なのはテンプレだよなぁ?今さらしらばっくれてんじゃねぇ!」
「えっと、霧崎く」
「木村だ!なんだその見え見えの出任せは!そんな演技じゃ俺は騙されねぇぞ!」
あ!成る程お芝居なんですね!よく分からないけど私が悪役のようです。わざわざ仲良くなるために寸劇を仕掛けて来るなんてレベルが高い!
「ふふっ…ばれてしまったのね木津くん…」
ここは悪女っぽい笑顔を心がけます。
「木村だ!やっと正体を表したな!」
やっぱり私の役どころは世界征服を目論む悪の女幹部でしょうか。あ!テンプレですね!
「ふふっでもね、あなた1人が頑張ったところで止められるものでもないのよ?」
「なに!?やはり物語の強制力が働いているということか…?いや、それでもヒロインにはある程度の選択肢が与えられているはずだ!」
おー、あちらもノリノリです!
「私にはやりたいことがあるんですもの!譲るわけにはいかないわ木田くん!」
「木村だっつの!おまえ俺の人生をめちゃくちゃにするつもりか…!」
迫真の演技ですね桐谷くん
「あなただけじゃないわ…わかるでしょ?」
ここで思わせ振りに周囲を見渡します。
「やめろ!あいつを巻き込むな!!」
モブA「な、アレなにやってんの?」
モブB「知らね。それよりあいつら本鈴鳴ったのも気付いてねぇな。」