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強奪勇者物語  作者: ルスト
ヒローズ
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再び様子を見てみましょう

 ヒローズ北の崩落現場を一通り調査した私たちは、平原で一休みした後ヒローズの町に向かって歩き出した。

 しばらく歩くと、遠目にヒローズの北門――――私たちが崩落現場を調査するためにヒローズを出る時に通った門が見えてくる。


「ヒローズの北門が見えてきましたね、ルーチェさん」

「うん。まずは、崩落現場の調査結果をギルドに報告しようか。二人もそれでいいよね?」

「ああ、構わん」

「それでいいと思うよ」


 グリーダーとマディスもそれで良いって言ったし、まずはヒローズのギルドに向かおう。依頼を無事に終えたって事と崩落現場の中はフォーク型の洞窟だったって事をギルドの受付に報告しないとね。


「まあ、あんな場所に誰が好き好んで行くのか気になりますけどね。何もなかったじゃないですか」

「確かにな。偽物に化けるキノコ以外、何一つなかった。アイテムの入った宝箱すらも無かったのだぞ?」

「あれはちょっと残念だったよね~」


 ……まあ、厄介な習性をもつ偽物と戦うことになったにもかかわらず、崩落現場の中には宝箱の一個も落ちていなかったって言うのはちょっと残念だったかなって思わなくもないけど……。


「これはギルドに依頼の報酬の値上げを要求しないといけませんね。労力に報酬が釣り合っていませんよ」

「全くだ」

「……だけど、それはさすがにおかしいからね!?」


 崩落現場に宝箱が無かったからギルドに報酬の割り増し要求をする! って考えは明らかにおかしいよ!


「そんなことはないですよ、ルーチェさん。正当な報酬を要求しているだけですから」

「そうだ。せいぜい100万ゴールドほど割り増し要求するだけだ」

「100万ゴールドの何処が正当な報酬なの!? 明らかに要求しすぎだよ!」


 依頼の報酬は多くて10万ゴールド程度なのに、その10倍も請求してどうするの!


「そりゃ決まっているじゃないですか。カジノで遊ぶための資金にするんですよ?」

「最近のカジノは色々新しい遊びが増えているからな。是非とも遊んでみたいものだな」

「そもそもこの世界の何処にそんな物があるの!? そんな物の存在、聞いたことも無いよ!」


 カジノなんて名前も、聞いたことないし!


「全く……世間知らずもいい加減にしてください、ルーチェさん」

「そんなこと言ったって、ほんとに知らないんだってば!」


 カジノなんて言葉自体知らないし!


「全く……無知なんですから。まあいいです。……カジノは、お金をコインに変えて遊ぶ遊技場ですよ。コインをお金には変えられませんが、カジノにしかない強力な装備品をかき集めれば戦力の増加も期待できます」

「ついでに、カジノで稼いだコインを景品に変え、その辺で売りさばけばコインを換金したと言う形で利益が出る」

「へえ……」


 カジノにしかない強力な装備……ってのも気になるけど、コインを景品に変えて売ったら増やした分だけ利益が出るんだ……。


「まあ、なかなか勝てる物じゃないですけどね。乱数様のご機嫌次第です」

「乱数って何……?」


 いきなり乱数って言われても……。その言葉も聞いたこと無いんだけど……。


「ああ、乱数って言うのは、運の事ですよ。サイコロを振った時に1~6の目が出ますよね? アレは……まあ、イカサマすれば自由に目をコントロールできますが、そうしなかったら結果はランダムでしょう? その結果を決めるのが乱数ですよ」

「乱数さえ調整すればいつでも最良の結果を導き出せる。たとえスロットが相手でも百発百中で大当たりを出せるだろうな」

「それってもうイカサマのレベルなんじゃ……」


 その乱数ってのが何かの運だって事は分かったけど、それを調整して結果を自由自在に操るなんて……。


「何言ってるんですルーチェさん。ギャンブルの店側はですね、資金が何故か無限にあるんですよ。なので、どれだけ毟り取っても大丈夫です」

「カジノが潰れると言う話は全く聞かないな。ジルの言うとおり、乱数調整して大勝ちしても全く問題ない」

「そう言う問題じゃなくて、私達だけ一方的に大勝ちするなんてどうなのって言いたいんだけど……」


 そう言う場所だったら他の人もカジノで遊んでいるだろうし、私達だけが一方的に勝ちまくるってなったらやっぱり疑われないかな?


「そんな貧しい人間には「乱数様へのご布施が足りない者には加護が無いのだから当然だ。この境遇にあやかりたければ乱数様へのご布施をするべきだ」と言って、乱数様への寄付を募りましょう」


 って、寄付を募るの!? ……絶対ロクな事しそうにないよ……。持ち逃げとかやりかねないし……。


「それは駄目だよ! ジルの事だから、そうやって集めた寄付を全部持ち逃げする気でしょ!?」

「な、何言ってるんですか……そんなことしませんよ!」


 案の定思いっきりジルの目が泳いでるし!


「そう言うんだったら、私の目を見て言ってよ!」


 やっぱりそんなところだと思ったよ……。ジルだからね……。


「……」

「どうした、マディス?」

「うん。なんか、町の様子がいつもと違う気がするんだけど何でかな~って」


 町の様子? ヒローズの町は別に変わった様子が無いけど……。


「そうですか? ……いつも通りじゃないですか? マディスさん」


 ヒローズの町を見渡しても普通に町人が行き来してるし、別に何かしらの異常が起きてるようには見えないんだけど……。


「……そう、だよね。気のせいかな?」

「気のせい、じゃないですか?」


 ……気のせいだよね? 別に町中に魔物が居るわけじゃないし。


「そう、だよね。気のせいだよね」


 ……マディスは一体何を感じたんだろ? まあいいや。今はギルドに行かないとね。




ーーーー




 ヒローズギルドに到着したので、依頼の報告に向かう事に。……無事に終わってよかった。


「ようやく戻ってこれましたね」

「そうだね。まあ、偽物と数回戦っただけだけどね」


 あの場所の調査は割とあっさり終わっちゃったし。さあ、受付に依頼達成の報告をしよう。


「ああ、あなたたちですか。依頼はどうでした?」

「奥まで調査してきました。その見取り図もギルドカードに残ってます」


 受付にギルドカードを渡す。これでこの依頼は終わりかな?


「……確かに。それと、偽物はどうでした? 最初に調査に行ったメンバーは酷くやられましたけど、ちゃんと見分けがつきましたか?」


 受付の人が偽物について聞いてきた。……まあ、あれは慌てちゃうと対処できなくなるよね……。


「全く問題なかったですね」

「普通に何とかなったよね。まあ、色々あったけど」


 ジルで遊んだり、マディスの偽物が別人になってそのまま出て行っちゃったり、グリーダーの偽物が凄いことになったり……。


「これが今回の報酬です。お疲れさまでした」


 そう言って受付がお金の入った袋を渡してくる。……見事に10万ゴールドだね。まあ、ジルやグリーダーも冗談で言ってるだけだろうから割り増し要求はしないよね。


「じゃあ、明日受ける依頼の確認をしようか」


 あの悪魔討伐依頼が終わったら、ヒローズを出ることになるしね。


「……えっと、その依頼表は……ああ、すみません。依頼表を現在あちらの方が借りてしまってまして」

「え?」


 受付に示された先には黒い髪を背中まで伸ばしたの男の人が依頼表を眺めている姿が。……あれ? あんな人この町の冒険者に居たっけ?


「あの方が見終わるまで待っていただくか、あの方に貸してもらうなりしてもらえれば……。難易度5の依頼は受ける人が少ないので一枚しか用意していないんですよ……」

「まあ、一応話をしに行きましょうか」


 そう言うなり男の人の所に歩いていくジル。……そんなに簡単に貸してくれるのかな? まあ、一応話はするけど……。


「……ふむ。やはり彼は……では……のようですね。まあ、彼の装備は……にしか見えないですしね」

「ちょっといいですか?」


 いきなり男の人に話しかけるジル。……何か考え事してるみたいだし後にした方が……。


「え、ああ、何でしょうか?」


 私たちの方に向き直った男の人……あれ? この人何か違和感があるような……。


「難易度5の依頼が載った依頼表を見せていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」

「ああ……すみませんね。借りっぱなしになってしまって。まだ全部見ていないので、出来れば持って行かないでほしいのですが」

「いえ、別に持って行きたいわけじゃないです。ただ、受けていない依頼の内容を見たいだけですから」


 ジルは何も感じないのかな? 私たちの前に座っているこの人……何か他の人と違うような気が……。


「受けていない依頼の内容ですか? ……どんな依頼です?」

「悪魔討伐の依頼を探してるんですよ。そこの中にありませんか?」

「……ああ、これですか。今見ておりまして、もう少し貸していただきたいのですが……」

「見せていただくだけで良いですよ。何なら、横で一緒に見せていただくだけでも……」

「それなら構いませんよ。どうぞ」


 私が目の前の男の人に違和感を感じている間にジルが依頼を一緒に見るって提案をして相手の人も了承してくれたみたいだけど……。まあいいや。とりあえず、私達も座ろう。


「……ヒローズ北西の森、ですか。悪魔は……どれほどの強さなんでしょうね」


 ジルが男の人に話しかける。……悪魔、か……。確かに、どれほどの強さなのか気になるよ。


「私には分かりませんね……ただ、悪魔と言われるほどの存在なら、見かけ倒しはありえないでしょう。かなりの強さだと考えても良いでしょうね」

「やはり難易度5ですね……強敵です」


 悪魔を倒す、それが次の目的だし、相手がどれほどの強さでも構わず受けるんだけどね。


「……(ふむ、悪魔……つまり、彼に挑むわけですか。まあ、その辺のクエスト制覇者では生きて帰れるとは思えませんけどね。勇者を倒すためにこんな場所まで出てきたような物ですし)」

「どうかしたんですか?」


 男の人が何やら考え込むようなしぐさをしたから気になって、私は彼に話しかけた。


「え? ああ、何でも無いですよ。ただ、君たちは随分自信があるのだな、と思いましてね」

「当たり前です。私たちはここまでの町にあった難易度5のクエストを全て突破してきたんですよ?」

「ほう……それはすごいですね……(ふむ……この地の勇者では無い、のか? いや、そもそも、どの地の勇者だ? いや、そもそも勇者ですらないのかもしれないですね……。この一行の見た目はどう見ても勇者には見えません……)」


 何だろう……何か失礼な事考えられたような気が……。


「……悪魔討伐、報酬180000ゴールド、ですか。随分高額ですね。他のクエストと比べ物になりませんよ」

「悪魔が相手では……まあ、妥当でしょうね。悪魔は他の魔物とは比べ物にならないほどの強さを誇りますからね(こんな一行が挑んで彼に勝てるのか? ……いや、難易度5ばかりクリアしたと言う発言が嘘でなければもしかしたら……)」

「悪魔……報酬も桁外れだけど、当然今までの相手と違うって事だよね……」


 今までの相手はあくまで「魔物」だったからね……。


「そういう事だな。悪魔と魔物は違うだろう」

「まあ、倒す相手が何であろうと気にしないけどね~。何であろうと討伐対象には違いないんだし」


 まあ、マディスの言うように気にする必要は全くないよね。


「……依頼内容は確認できました。もう行きましょうか。ありがとうございました」

「あ、いえ。どういたしまして」

「行きましょう、ルーチェさん」

「うん」


 ま、依頼内容が確認できたんだし、いつまでもこの人の所に居るのもアレだよね。行こうか。


「……覇気や強者の纏うオーラは、あの男以外から全く感じられませんでしたね。本当に彼らは難易度5の冒険者か? まあいいです。彼らが弱者であれば、彼と戦ってそのまま消えるでしょう」


 依頼表を見せてくれた男の人が私達が離れた後で何か言っていた気がするけど、何を言っているのかは分からなかった。




ーーーー




「この後どうする? とりあえず道具の補充は済ませたけど」


 あの後必要な薬を補充したけど、時間はまだ余っている。……どうしようか?


「じゃあ、この前捕えた罪人の様子でも見に行きません? さすがに反省の一つはするでしょう」


 ジルが提案する。……見に行ってもいいかもね。明日の依頼を受けたらもうヒローズには戻ってこないだろうし。


「見るだけ見に行こうか。……反省するとは思えないけど」

「だろうな。あのような屑は反省と言う言葉をどこかに捨てている生き物だからな」


 ……どうして自分が悪いって思わないのかな……。


「そんな思考はどこかに捨てているんでしょうね。まあいいです。とりあえず様子を見に行きましょう」

「そうだね。行こうか」


 私達は深淵牢獄の方に向かって歩き出した。




ーーーー




「……なにこれ? 広場にて逆賊お披露目中?」


 深淵牢獄に向かう途中で妙な看板を見つけて行き先が変わる事にはなっちゃったけど。

 広場にて逆賊お披露目中なんて書いてある看板があったらつい見ちゃうよね。


「まさか広場に移したんですか? そんなことしたら逃げません?」

「万が一と言う事もあるな。広場の方に向かうぞ」


 教皇は一応魔術を使えるから、もし外に出したりしたら逃げちゃうかもしれないよね。

 様子を見ておこうか。


「……ああああ! 嫌あああああああ!」


 その時、広場の方から何かの叫び声が聞こえてきた。……この声、聞き覚えがあるんだけど……。


「私も聞き覚えがありますよ。間違いなく教皇様でしょうね」

「おいおい……いくら閉じ込めているからと言っても、牢獄ごと外に出すのはどうなんだ?」

「……一体何があったんだろ……。でも、深淵牢獄からそんなにあっさり出しちゃっていいのかな?」

「早く様子を見に行こうか。こんなことをした理由はそれから聞いても遅くないよ」


 ……そうだね。マディスの言うとおりだよ。今は教皇の様子を見に行かないと。

 広場は……階段を上がった先だよね。




ーーーー




 広場には凄い人だかりが。……とりあえずグリーダーを先頭にして人を押しのけて広場の中央に置かれている教皇の牢獄まで進んだんだけど……。


「な……なにこれ……」

「教皇の入っている牢獄全体に魔法陣が刻まれていますね」


 ジルが言った通り、教皇が入っている四角い板で出来た牢獄の壁全体に見た事も無い魔法陣が刻みつけられており、中の教皇が暴れて撃った魔術が全てかき消されていた。

 ……でもそれよりも一番目を引いたのは……。


「何で教皇は白目をむいて床を転がりまわってるの……? それに、教皇の身体に纏わりついているあの黒い煙、何……?」


 牢獄の中を転がりまわる教皇には不気味な黒い煙が纏わりついており、その黒い煙が教皇の頭を締め上げるように絡みついている。


「……何言ってるんですか? ルーチェさん。黒い煙なんてどこにもないですよ?」

「ああ。お前は何を言っている?」

「え……? だから教皇の身体に黒い煙が……」

「そんな物見えないよ?」


 皆見えないの……? 教皇に纏わりついている黒い煙、私にしか見えてないのかな……?


「いい気味だな! あの豚女がこんな目に遭っているのを見ると、気分が良いぜ!」

「一人で勝手に床を転がりまわってやがるぜ! あいつは何か新しい芸でも考えたのか?」


 町人が滅茶苦茶言ってるよ……。まあ、教皇の自業自得なんだけどさ……。


「い、嫌ああああああ! また炎が! 炎が私を犯そうと……! 勇者様! 私を! 私を助けて!」

「勇者様と添い遂げるとか言っておきながらとうとう妄想の炎と結婚するのか? 豚にはふさわしいな!」


 ……一体教皇に何があったんだろ……。


「しかし、町人にここまで言われるって相当アレですよね」

「まあ、自業自得だな」

「だよね~」

「……だけど、いったい誰がこんなことしたんだろ……」


 わざわざ牢獄を外に運び出した挙句、教皇に怪しい術までかけるなんて……。


「誰でもいいじゃないですか。悪人が正しく裁かれてるんですよ?」

「も、もういや……はあっ!?」


 ……教皇の目が覚めた……のかな? 黒い煙が頭から離れていったけど……。


「おい、見ろよ! あの豚の顔!」

「おいおい、勝手に死ぬんじゃねえのか? 何だあの腑抜けた顔」

「私達を排除しようとした豚には当然の報いだわ!」

「あの豚の踊りがこれから見放題になるんだろ? さっさとやってくれよ! 今のでお仕舞か?」


 目が覚めた教皇に向かって次々に浴びせられる罵声。……まあ、これ全部教皇がしでかしたことに対する自業自得なんだよね……。


「ああ……もう嫌……誰か……誰か助けて……」

「目が覚めた途端に頭を抱えて座り込んじゃいましたね……何がしたいんでしょうか?」


 教皇は目が覚めた直後に酷く怯えた表情でその場に座り込み、自分の身を抱くような体勢で動かなくなってしまった。……やっぱり、私にはそんな教皇の周囲に黒い煙が見えるんだけど……。

 時々黒い煙が教皇の頭に纏わりつくたびに教皇が体を震わせてるし……。


「ルーチェにだけ僕たちには見えない物が見えてるのかな?」

「……うん。というか、今も見えてるんだけど……」

「とうとう見えてはいけない幻覚が見えるようになったのか? ルーチェ」

「違うよ! ……でも、アレは見えない方がよかったかも……」


 黒い煙が教皇に纏わりつく様子が、蛇が獲物を絞め殺す様子とそっくりなんだもん……。

 今だって教皇の首に黒い煙が巻きついて締めつけているし……。


「……い、息苦しくなってきたわ……。誰か……これを開けて……。……いや、また……だんだん……意識が無くなって……い……」


 黒い煙に首を絞めつけられていたらそりゃ息ができないよ……。……そして教皇が倒れた直後に、黒い煙がまた教皇の頭に纏わりつきだしたけど……。


「おい。また始まるぜ? 見ろよあの豚の顔! この世の終わりみたいな表情してやがるぜ!」

「また楽しませてもらおうぜ! 豚が転がりまわる姿はいつ見たって気分がいいからな!」

「……もう行こうか。……この状態じゃ、もう悪事は出来ないと思う」


 せっかく起きても、黒い煙が首を絞めつけて酸欠で無理矢理眠らせてるんだもん……。


「まあ、ルーチェさんがそう言うなら大丈夫でしょうね。あの牢獄には魔術も通用しないようですし」

「来世では反省してくれるといいがな」

「本当だよね~」


 ……それにしても、何だったんだろ、あの黒い煙……。それに、誰がこんなことしたのかな……。ヒローズの役人? ……まあ、そんなことどうでもいいや。明日の悪魔討伐に備えないとね。

起きてもすぐに今日みたいなことになるでしょうし、教皇様にはもう二度と悪事は出来ないでしょうね。めでたしめでたし。

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