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幻の語り  作者: 知秋一葉
1/1

筆者と友達の経歴によって、フィクションしたものです。

幻の語り


戦いは昔から未来に繰り返されていく〜

そして恩・怨・情・仇の幕もあいたまま〜

この幻の語り。


          


「夢」


闇!

嵐!

崑崙山

登天崖

光明頂

二人の男がいた。

魔尊と伏魔氏。

魔尊は、力つきながらも微笑んでいる。

まったく観音菩薩みたいだ。

一方、身体が全然動かない伏魔氏は、

烈火のごとく怒っている。

「きさま!汚い奴め!」

魔尊の罠にはめられて、“血魔刀”で斬られたからだ。

「勝てば官軍負ければ賊軍、覚えとけ!!」

「ハハハ!」


もうそろそろ卯の刻になる。

嵐は静まった。

闇の奥から、月が現れてきた。

魔尊は思わず笑ってしまった。

卯の刻になれば、今の肉体は“不死身”になる。

法力も最高の境地にいたる。

欲しいものがあれば、何でも手に入る。

笑いがこみあげてくる。


其の時、

「師父!」

血だらけの風一郎は、一歩一歩登ってきた。

伏魔氏は、

「一郎、俺はまだ死んでいない!早くやつを殺せ!」

と、叫んだ。

すると、

風一郎は魔尊に逼っていく。

魔尊の声は猫なで声になっている

「風一郎、来たな!小雪もいまに来るぞ!」

伏魔氏との一戦で、大分力を失った。

もう戦えない。

風一郎は、

「小雪!今どこにいるんだ??」

と、とまった。

「そろそろ来るだろう!」

魔尊は時間を稼ぐ。

「もう少し待ってくれ!」

声も、もっと優しくなった。


卯の刻が寸前に迫った。

伏魔氏は、

「一郎、“奪魂魔音”を聞くな」

「早く奴を殺せ!!卯の刻になったらおしまいだぞ」

と、言ったともに一口の血を吐いた。

魔尊はこれを見ながら、

「私を殺したら、小雪は親がいない、一人ぼっちになるぞ」

と、声も悲しげになった。

風一郎の心を迷わそうとした。

もう時間がない。

伏魔氏は“金剛吼”で唱え始めた。

「摩訶般若波羅蜜!」

「一郎、天下の衆生のため、魔尊を殺してやれ!!!」

「摩訶般若波羅蜜!」

伏魔氏は最後の力を尽くしてしまった。

命を捨てたのだ。

すると、

風一郎は消えてしまった。

NO!NO!

違う!

風一郎は空に高く飛んでいた。

変身したのだ。

「明王一斬」と叫んだ。


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