第7話:咆哮する巨影
ライバルとの戦いで消耗した颯太は、膝に手をついて荒い息を吐いていた。
雨の路地は静か。だが――空気が、異様に重い。
耳にまとわりつく囁き声。
『……来るぞ……群れではない……“王”だ……』
次の瞬間、地面が揺れた。
ビルの陰から、異形の巨影が姿を現す。
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ボスの登場
それは獣と骸骨が融合したような怪物。
腕は四本、背中には骨の翼。
瞳は灼けるように赤く、口からは黒い瘴気が漏れている。
「……化け物……今までの比じゃない……!」
ビルのガラスが震え、人々の悲鳴が遠くで響く。
普通の人間には姿が見えない。
だが、確かに破壊は現実のものとして迫っていた。
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苦戦の開始
颯太はカードを突き立てる。
――《クローモード!》
白虎の爪で巨影の脚を切り裂こうとするが、分厚い骨装甲に弾かれる。
続けて牙モードで牙の突撃を繰り出すも、巨体はびくともしない。
――《影モード!》
背後を狙おうとするが、振り返った尻尾に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「……っぐ……強すぎる……」
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ベルトの悪魔の囁き
『ククク……いいぞ……その恐怖……喰らえ……
無地のカードを挿せ……奴の力を、奪え……』
颯太は震える手で無地カードを握る。
倒せば――この巨影の力すら自分のものになる。
だが同時に、背筋を走る冷たい感覚。
「……違う……俺は……“利用”するんじゃない……守るために!」
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必殺技発動
颯太は三枚のカードを連続で挿入する。
――《クローモード、ファングモード、影モード……コンバイン!》
――《必殺……シャドウクロウブレイク!》
虎の爪、狼の牙、影の刃が一斉に顕現し、颯太の拳に宿る。
一瞬、白と黒の光が交錯し、巨影の胸を貫いた。
咆哮が夜空に轟き、巨体は崩れ落ちる。
骨と瘴気が霧散し、最後に一枚の無地カードが残された。
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代償と予兆
カードがベルトに吸い込まれると同時に、颯太の視界が揺れた。
全身から力が抜け、膝が地面につく。
『ククク……着実に喰われているぞ……』
「……黙れ……俺は……絶対……」
睨み返すが、悪魔の囁きは笑い続けるだけだった。
――夜の街にはまだ、終わらぬ戦いの影が潜んでいる。