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エピソード0 第4話

キマイラに止めを刺されそうになったシオンは、


「…絶対死んでやらないって言ったでしょ!?」


と、言いながら手にしていたショートソードでキマイラの突進を受け止めたのだが、キマイラはこれを気にせずにシオンを押し潰そうとしてきたのである。

これにシオンは、


「…くっ…うっ…」


と、なって声を上げる事が出来ず、その為声を出さずに、


(…本気でまずい…!このままじゃ圧死する…!当然押し返せないし、向こうはこの状態に加えて火も吐ける…!どうしよう!?本当に殺される…!!)


と、思って自身の死が近付いてきているのを実感したのであった。

そうしてシオンの死が近付いていっていたその時、シオンが押し付けられていた背後の壁が当然崩壊していき、その崩壊で出来た亀裂にシオンは落ちていったのである。

亀裂に落ちたシオンは、


「…ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ…!!」


と、絶叫しながら亀裂の先にある空間に落下していったのである。

そして亀裂に落下した事で侵入する事になった空間でシオンは、


「………うっ、うぅ……。…うあ…。…あ……?…ここは…?…まさか…ここが…未踏の場所…?…地下にあったって事か…?これなら確かに未踏の場所になってても不思議じゃないな…」


と、言って付近を探索しようと思って辺りを見渡したところでシオンは、


「…あれ?そういえばここ…明るい?何か光源がある…?」


と、言って本格的に周囲を見渡したのであった。

そうして天井付近を見上げたシオンは、


「…あれは…?…確か…古代の照明装置…?なんでここに…っていうかここ…ひょっとしてこの洞窟の未踏の場所って…古代遺跡の一部か何かなのかな…?」


と、言って見つけた照明装置からこの未踏地帯が古代遺跡の一部なのではないかと推測していったのである。

こうしてシオンがこの空間のあちこちを眺めながら調べているとあるモノが目に入り、そのモノの場所で目を止めたのであった。

そのままシオンはそのモノの近くまで、痛む体を引き摺りながら歩いていったのである。

そうして目に入ったモノに近付いたシオンは、


「…これは…人…?…でも…死んでるよね…?生きてない…よね?」


と、言って見つけたモノ、磔にされているヒト、に恐る恐る触っていったのである。

しかしその時、シオンが落ちてきた亀裂の方向からバキバキ!ガラガラ!という嫌な音がシオンの耳に聞こえてきたのであった。

これにシオンは、


「…あの音…さっさのキマイラ!?まさか穴掘って突っ込んでくる気か!?」


と、言って身構えたのである。

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